初心者でもわかりやすく株取引のルールを教えてください

まず、株の取引きを行なう証券取引所では取引の時間が明確に決められています。東京の場合、午前9時から午後3時まで行っていますが、11時半から12時半は昼休憩となり取引は行なえないので注意しましょう。また、平日のみの取引となり、土日祝日は行なっていない点にも注意しましょう。株を売買する際に、ある一定の金額よりも下回った場合に購入し、上回った場合に売るといった指値という注文方法と、どのような金額でも取引きを行なう成行という注文方法があります。指値は希望の値段を提示できますが、なかなか取引が成立しない点が欠点であり、成行は成立できても思っていた金額と異なり、理解不足の初心者はこの注文方法の段階で大幅に損をしてしまうケースも多くあります。

また、公正な取引を行なうために必ず売買にはルールが設けられています。価格と時間を優先させるといった原則があり、売りは低い値段が、買う場合は高い値段が優先され、指値注文よりも成行注文が優先される形になります。株の売買が成功した場合、成立した日から4日目の営業日に受け渡しとなります。購入の場合は株の受け取り、売りの場合は売却金額を受け取ることができます。取引は平日のみ行なっていますが、注文は24時間行えるので、スムーズな取引を行うのであればスマートフォンなどを活用することがオススメです。

不公正取引とは、意図的または人為的に株の相場を変動させることを指し、これは違法行為に該当します。不公正と知らず、取引に関わってしまっても問題となるのでしっかり把握しておきましょう。取引するつもりがないのに大量に売買注文をして、訂正やキャンセルを行なったりすることで株を下がりにくい状態にするなどの見せかけ注文は相場操縦行為という自分の思い通りに株を変動させている行為になり、証券取引法に違反していることになります。例えば過去には、複数人から株が購入されたように見せかけ、高い株価を維持し、売却後にはその大量の注文を取り消すことで利益を得ていた、という事例もありました。金銭のやり取りを目的としていなくても違法となるケースもあり、仮想売買がそれに該当します。
同じ人物が異なる証券会社から同じ株式を同じ金額で売買した場合、利益を得ていないとしても、株価の変動を招き第三者に誤解を招く行為を行なったとされ、法に違反していることになってしまうので注意しましょう。また、なれあい売買と言う、知り合い同士で結託して株価を意図的に変動させる行為も違反行為となります。未公表の重要な情報を他者に伝達してしまうことでも、インサイダー取引に該当してしまい、規制対象となるため情報管理にも注意が必要となります。