株価の決まり方や株価の上昇・下降の要因について


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    今でこそ、FX(外国為替証拠金取引)や不動産投資などいろいろな投資方法がありますが、ひと昔前までは、株式投資が資産運用としての代表的な方法だったことを多くの方がご存知かと思います。
    株式投資に限らず、資産運用ではいろいろな専門用語も飛び交いますし、耳慣れない単語も多く出現しますよね。
    しかし、どんな資産運用も、はじめは誰もが右も左もわからない状態の初心者です。

    まずは、株式投資を始めるにあたってあらかじめ知っておきたい基礎知識でもある基本をおさえていきたいと思います。
    今回は、為替レートや内需・外需について、また、株価の決まり方と株価変動のしくみや原因などについて、くわしくご紹介していきます。

    為替のレート

    今まであまり資産運用について考えたことのない方や経済にとくに詳しくない方でも、「株価が上がった」「為替レートが変動した」などと、意識せずともニュースなどで聞く機会や新聞などで目にする機会が多くなったのではないでしょうか。

    まずは、この為替レートと呼ばれるものについて解説させていただきたいと思います。
    為替レート(為替相場)とは、省略して外為市場と呼ばれることも多い外国為替市場で、円やドルなどの異なる通貨が売買される際に使われる交換比率のことです。

    世界の代表的な通貨としては、すでに皆さんがご存じのように、わが国の日本円(JPY)、アメリカの米ドル(USD)、EU圏のユーロ(EUR)、イギリスのポンド(GBP)、スイスフラン(CHF)などがあげられますが、現在の世界3大通貨としては、米ドル・ユーロ・日本円、または、米ドル・ユーロ・英ポンドとされています。

    そして、1970年代から採用されている現在の変動相場制では、この為替レートに変動があり、変動した場合には、わたしたちがよく耳にする「円高」「円安」という言葉につながり、日本円が他の通貨に対する為替レートが上がると円高、逆に下がると円安と言われるようになります。

    変動相場制が持つ大きなメリットとしては、独立した金融政策が可能なこと、自由な資本移動が可能なこと、通貨下落の際などに外需の拡大が簡単なことなどがあげられますが、一方、貿易環境や資本移動の安定性の欠如、為替レートの急変リスクがあること、などがデメリットとしてあげられます。変動を伴う為替レートは株価の決まり方に影響を与え、とくに日本の株式市場は、日本円と米ドル間の為替レート変動に影響を受けやすくなっています。為替レートがもたらす詳細なしくみについては、次の項目で触れていきたいと思います。

    内需や外需

    前項目で解説させていただいた為替レートの変動により、「国内需要(内需)」と「海外における需要(外需)」の決まり方にも影響が出ます。
    内需が「個人消費や民間の投資などの民間需要」と「政府の支出や公的な投資の公的需要から成る国内需要」を指すのに対し、外需は「財やサービスの輸出からそれらの輸入を引いた純輸出である国外における需要」を指します。

    自動車や重機などを扱う輸出ビジネスの機会が多い企業は、為替レートが円安・ドル高になると、大きな利益を得ることが可能になりますが、逆に、ガスなどの資源や紙などを扱う輸入ビジネスの機会が多い企業は、為替レートが円高・ドル安になると、大きな利益を得ることが可能となります。

    こういった為替ルートの変動により企業には何らかの影響が出ますので、業績が好調となった企業の株価の上昇が見られたり、業績が低迷した企業の株価の下落が見られるという現象につながります。とは言え、株価の決まり方には為替レートだけではなく、株式の買い手と売り手による需要と供給のバランスの影響もありますので、株式を保有している投資家や株式の売買を検討してしている投資家の動向や戦略にも大きく影響されます。

    このほか、株価の決まり方にはさまざまな要素があり、一般的に金利が高くなるにつれ株価が下がる傾向にあること、証券取引所での株の売買時における投資家の注文方法の違いによる株価の決まり方があることなども忘れてはいけません。
    そして、株価の決まり方には、国際情勢や国際政治などの事情も大きく関わってきます。株式の種類などにもよりますが、日本国内はもちろん世界規模にものを見据える広い視野を持って、株式の動向を観察することがリスクの低い運用、利益を出す賢い運用のためには必要となります。

    景気の動向

    株価は、景気を先取りする指数とも言われることがあり、景気と株価には切っても切れない深い関わりがあります。
    もちろん、株価を決めるのは景気だけではなく、さまざまな要素がかみ合ったものだということは、前述させていた通りなので、すでにおわかりのことと思います。

    歴史的にも、株価の上昇は好調な景気の前触れとなるケースが多く、逆に、株価の下落は不調な景気のはじまりのサインとなることが多くなっており、そこには、人間の心理的な影響も大きく関わっていると言われています。また、株価の決まり方には、そのほか、人気、天候、自然災害などによる影響もあげられます。
    最近、何かと注目を集めている「内需株(内需関連株)」と言われるものをご存知でしょうか。その内需という名前が表す通りに、日本国内をターゲットに事業を展開して利益を出している企業のことを指しますが、国内の景気が良くなると、このような内需株に人気が集まるようになります。

    とくに、2020年の東京オリンピックを控えていること、外国からの観光客が増加し続けていることでインバウンドビジネスが好調なことなどから、近年内需株への注目度がますます高まってきており、建設業や電力会社などのインフラに関係する株、不動産に関係する株、強いブランド名などを持つ企業の株などを中心に、内需株への需要が高まってきていると言われています。

    例えば、ある企業による革新的な新技術の開発に成功したという場合や、有力企業の関連会社になったなどといった場合などにも、株価に急変が見られるケースが多くなっており、そこまで注目度が高くなかった株が、瞬く間に人気株となることも珍しくありません。
    また、猛暑や冷夏といった天候、大雪や大地震などの自然災害も、飲食業、家電店、製造メーカーなどの株価に大きな影響を及ぼすことがあります。

    株価の決まり方には、為替レート、国内景気、世界情勢などのさまざまな要素が関係すること、そして、そのしくみについて簡単にご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

    とくに、為替レートの変動や国内情勢の変化などは、日本の投資家だけではなく外国人投資家にまで、大きな影響を与えます。
    円高・ドル安が続くと、リスク回避を目的に日本株を手放す投資家が増える傾向にあるため、結果的に大規模な変動をもたらす可能性もあります。
    まだまだ深く掘り下げていくと難しく感じることの多いことも多い株価と経済ですが、知れば知るほど、面白く感じることのできるもののひとつだと思います。
    ぜひ、株式投資について少しずつ知識を深め、これからの資産運用に役立てていただければと思います。

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