米銀、フィンテックからシェア奪還の動き


新興のフィンテック企業はここ何年もの間、ウェルスマネジメントや消費者向け融資などあらゆる分野で米銀行の顧客基盤を浸食してきた。だが最近、銀行側が市場シェアを一部奪還しつつある。

金融危機以降に台頭した新興フィンテック企業が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によって弱体化すると従来型の銀行は考える。消費者は新型コロナの影響に対処していく上で、より規模の大きな企業への避難を図っている。

モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)は9日に同行主催の会議で、顧客は「大規模で安定した機関」に引き付けられていると指摘。「ロボットを使った新興のオンライン業者の一部で大規模な機能停止が幾度か起きた。うまく機能していない」と語った。

今年に入り、オンラインブローカーのロビンフッド・マーケッツでは取引プラットフォームが新型コロナ関連のニュースで世界の株式市場が大きく揺れる中でたびたび不具合を起こし、一部の顧客離れにつながった。

同会議で、バンク・オブ・アメリカ(BofA)の消費者・中小企業担当責任者ディーン・アサナシア氏は、同行プラットフォーム、メリル・エッジで新たに30万近い投資口座が開設されたと報告。「質への逃避」が見られるとし、「従って、われわれは多くの新規顧客を引き付けている」と述べた。

引用:Bloomberg

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