【北京=小川直樹】電子決済サービス「アリペイ」を運営する中国の金融会社アント・グループは26日、上海と香港の証券取引所で株式を上場すると発表した。調達額は計340億ドル(約3・6兆円)規模となり、2019年のサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコを上回って過去最大になる見通しだ。
1株あたりの売り出し価格は、上海で68・8元、香港では80香港ドルにする。27日から投資家向けに説明会を開き、11月にも上場する見込みだ。
中国情報技術(IT)大手アリババ集団傘下のアントは、アリババの金融事業の中核を担っており、融資や資産運用、保険、信用評価サービスなどを幅広く手がけている。
ITと金融を融合させたフィンテック企業の代表的な存在で、調達した資金は、ブロックチェーン(分散台帳)技術などの研究開発に充てる方針だ。
引用:読売新聞
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