10万円からでも資産運用は可能か?

資産運用

2019.05.31

2022.12.02


  • 投資のイメージは高額な金額を投資しなければならない、失敗すると大きな損失を抱えることになるなどハードルが高いというイメージを持っている場合が多くあります。しかし、実際は少額から始められる投資も多く存在し、低リスクで利益を得られて、初心者が始めやすいものも多くあります。通常数百万円が最低投資額であることが多い中、10万円から資産運用できる投資商品も近年では増えてきています。初心者におすすめの10万円から始められる投資商品と初心者が知っておくべき、投資を始めるために注意するポイントをご紹介していきます。

     

    初めて資産運用する方が知っておきたいポイント

    投資の初心者が資産運用をスタートする前に知っておかなければならない知識のポイントは3つあります。まず始めに目標設定を行なうことです。投資は国内の経済状況や世界の動向によってリスクもリターンも変動します。

    そのため、最初に目標を設定することは難しいですが、初心者こそ最初に目標設定をしておくことが重要となるのです。老後資金として投資を行なうのか、子供の教育費を必要とするのか、その目標によっても期間や受取りが可能になる年も違ってくるので、目的ははっきりさせてから投資を始めましょう。必要な時期とそれまでにどの位の資金を増やすか、そこから逆算して明確な目標を立てておく必要があります。

    目標が立てられれば最初の10万円を使ってどのように資産運用していけるか、自然と決まっていきます。初心者が陥りやすい失敗は計画不足が挙げられます。なんとなく投資を行なって、損をしてしまう人が多いため、目的と目標金額はしっかり計画を立てておきましょう。

    2つ目のポイントは余剰資金を把握することです。余剰資金とは手元の資産から生活費などを引いて残ったお金のことです。使う予定が今はないお金で、減っても問題なく生活を送ることができるものを指します。余剰資金が少ない内は低リスクでリターンの少ない商品を選び、損失を抑えることを優先しなければなりません。余剰資金が増えたら、今までのものより利益の高いものを選んで運用していくと、さらに効率的に資産を増やしていくことが可能となるため、余剰資金の管理はとても重要です。

    3つ目のポイントは複数の商品に分散投資をすることです。一つの企業の金融商品にのみ投資していると、その企業が倒産した際に大きな損失を受けてしまいます。そういった損失を回避するために投資を行なう時期や方法、金融商品を分散させておくことが重要になります。

     

    10万円からでも資産運用できる商品5選

    初心者に向いているおすすめの金融商品でリスクが低い金融商品は国債が代表的です。初心者にとってまずは安心して資産運用できることが優先されます。国債は定期的に利子によって利益を得られるのが特徴です。投資初心者は最初に購入して、投資の仕組みを理解するにはおすすめと言えるでしょう。デメリットも多くなく、満期前に解約するとペナルティとして利子が差し引かれてしまうことが唯一と言えるでしょう。

    2つ目のおすすめはFXトレードです。これは2つの通貨をトレードして、その差額分で利益を得る仕組みです。国の情勢によってもお金の価値は変動し、それを上手く利用して売買を行なって資産運用していきます。国内だけでなく他の国の情勢も把握しておかなければならないので、一見難しいように思えますが、近年ではロボットなど自動で売買を行なってくれるシステムを導入しているので、初心者でも安心して利用することができるでしょう。

    3つ目は近年話題になった仮想通貨です。新しい金融商品のため、不安に思う初心者も多いと思いますが、新しい商品であるからこそ、今後の上昇値に期待できることがおすすめされる理由となっています。

    4つ目はロボアドバイザーという、自動的に金融商品を選んで資産運用してくれるサービスです。10万円でも自動で適切に分散投資してくれるので、運用を任せておけるのがメリットです。短期間に利益を生めるものではないものの、長期的にリスクを抑えてくれるので、大きな失敗を避けたい初心者にはとてもおすすめです。ロボットに完全に任せるので運用前に知識を入れなくても、投資してから直に学んでいくことができます。

    5つ目はソーシャルレンディングです。はソーシャルレンディングでのマッチングサービスを利用することで、リスクが少ないのに高いリターンが期待できるのがメリットです。

     

    逆におすすめできない商品とは?

    投資信託は、少額からも始められ、プロに任せることができるため、初心者が最初に投資を考える金融商品ですが、現在投資信託の複雑な商品設計や手数料の高さに金融庁が注意を呼び掛ける事態も発生しているため、これから投資を始めようと思っている初心者は少し距離を置いた方が良いかもしれません。少額から始められる魅力はありますが、仕組みを理解するのが非常に難しく、資産運用初心者の方におすすめできる金融商品ではないのが現状です。

    また、不動産投資も初心者には難しく、10万円では始められないのでおすすめできません。資産運用として昔から主流となっていますが、まず始めに物件を購入しなければならない点で初心者向きとは言えません。それに加え維持費や手間もかかるので、投資経験者でも難易度の高いものとなっているので注意しましょう。保険で資産運用を行なうこともできますが、保険商品を使った資産運用は流動性が低い点が難点です。

    安全性の高い資産運用ではありますが、資産を増やす目的で保険を利用する場合、途中で解約すると払戻し金が少なくなるので、最低でも20年は同じ保険にお金を払い続けなければなりません。20年ずっと払い続けていたとしても大きく資産が増えるとは限らないのが現状なのです。初心者にとって、すぐに結果がわからない保険は不安が大きく不向きと言えます。

    資産運用に金を取り入れることもありますが、これも初心者には不向きです。金の価格が高騰し、価格が安い時に購入した金を売ることで利益を得た人も多くいます。世界中で取引されており、お金よりも取引の安全性が高いことも魅力ですが、金の価値は他の金融商品よりも変動性が高く初心者には扱いにくいため、おすすめできません。また、金はその特性から資産防御に適しており、資産を増やす資産運用には向いていないことも理由として挙げられます。

     

    まとめ

    初心者が投資を始めるには、まずはどのような金融商品が初心者に向いているのかしっかり確認しておくことがもっとも重要です。10万円という少額から簡単に始められるものを探し、その中でも自分に合った方法を選び、明確な計画を立てて投資を行っていきましょう。また、何の目的で投資を行なうのか、いつまでにどのぐらいの金額が必要か、などしっかりと先を見据えた投資の計画を立てておくことも重要です。1つのやり方や1つの商品に投資を集中させずに、さまざまな金融商品に分散させてリスクを抑えて資産運用していくことも大切です。初心者に向いていない金融商品もしっかり把握して、正しく安全な投資を行なっていきましょう。

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