中国のフィンテック企業アント・グループは、銀行と同じような規制対象となる金融持ち株会社になった場合、評価額が290億ドル(約3兆1400億円)にまで急低下する可能性がある。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)が指摘した。
規制当局による締め付けを受け、アントの増収率は昨年11月時点の30%から10%台前半に低下し、利益見通しも悪化する恐れがあると、アナリストのフランシス・チャン氏が27日のリポートで指摘。アントの評価額は以前想定されていた3200億ドルから、290億-1150億ドルに低下する可能性があるという。
チャン氏によると、アントの評価額は銀行など主要金融機関と同じような水準となることが見込まれる。同社はオンライン融資から決済、資産運用、保険に至るまで、あらゆる分野で当局の締め付けに直面している。
チャン氏は「中国の巨大フィンテック企業としてのアント・グループは将来、馬雲(ジャック・マー)氏の存在の有無にかかわらず、規模縮小が顕著となる可能性がある」と分析。アリババグループ創業者の馬氏は現在、アントの経営権を保有する。
引用:Bloomberg
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