米ウォルマートは、米銀大手JPモルガン・チェースにとって最大の悪夢となる存在に一歩近づいた。
世界最大の小売企業ウォルマートはゴールドマン・サックス・グループからシニアバンカー2人を採用し、フィンテック分野のスタートアップ事業を主導させる。消費者の金融ニーズをくみ上げるワンストップ・ショップを目指すウォルマートはさらに影響力を高めることになるが、こうした動きはウォール街にとっては脅威だ。ウォール街の金融機関は小売業者やスタートアップによる消費者向け金融サービスの提供開始を阻止するよう規制当局に要請している。
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コンパス・ポイント・リサーチ&トレーディングのアナリスト、アイザック・ボルタンスキー氏は「意味ある採用であり、フィンテック進出に関するウォルマートの真剣さを明確に示すものとなろう」と指摘。「従来の商業銀行を保護してきた規制の堀は着実に埋まりつつあり、競争上のリスクは深刻だ」と述べた。
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ウォルマートはこの取り組みを主導する人材として、ゴールドマンのベテランで、同行の消費者向け事業の構築で近年重要な役割を果たしてきたオマール・イスマイル氏を採用。ゴールドマンとアップルの提携をまとめたデビッド・スターク氏もイスマイル氏と共に移籍する。
昨年遅くに連邦預金保険公社(FDIC)は事業会社による銀行免許の申請に道を開いているだけに、イスマイル氏の採用はウォルマートの免許申請の前触れとなる可能性もある。
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ウォルマートは現時点で、いわゆる産業融資会社(ILC)としての免許申請を計画していないと同社広報担当者は2月28日にコメントした。
引用:Bloomberg
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