ロボットに仕事を奪われる前に！ 世界中の銀行員がオックスフォード大学のフィンテック講座に殺到

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ロボットに仕事を奪われる前に、銀行員たちはフィンテックやブロックチェーン戦略、人工知能（AI）といった未来の科目を学ぼうと、オックスフォード大学に殺到している。
主に金融業界で働く平均39歳の9000人以上が、ここ2年以内に同大学の経営大学院サイード・ビジネススクールの公開オンライン講座を受講している。
AIは2030年までに3000億ドル（約32兆円）のコスト削減につながると見られていて、130万人以上の銀行員が解雇もしくは配置転換されることになるという。
ロボットに仕事を奪われる前に、銀行員たちはフィンテックやブロックチェーン戦略、アルゴリズム取引、人工知能（AI）を学ぼうと、オックスフォード大学に殺到している。

同大学の経営大学院サイード・ビジネススクールは、135カ国以上、9000人を超える人々が同校のビジネスにおけるデジタル変革にフォーカスした公開オンライン講座を受講していると、Markets Insiderに語った。

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こうした講座の1つである｢フィンテック・コース｣はここ2年以内に12回開催され、4300人近い学生が参加した。公開オンライン講座全体の参加者の平均年齢は39歳、3分の2は金融業界で働いていることから、経験を積んだプロが自らが身を置く業界がどう変わるのか理解し、そこで必要とされる技術を学ぼうと、学校へ戻っているようだ。

ロボットに取って代わられるという銀行員たちの”恐怖”には根拠がある。IHS Markitによると、AIは2030年までに世界で3000億ドルのコスト削減につながると見られていて、アメリカでは130万人以上の銀行員が解雇もしくは配置転換されることになるという。例えば、シティグループ（Citigroup）の投資銀行部門は、機械が人間に置き換わることで、5年以内に2万人いるテクノロジー・スタッフ、オペレーション・スタッフは半減するだろうと、フィナンシャル・タイムズに語った。

オックスフォード大学でフィンテックを教えているHuy Nguyen Trieu氏は、｢自動化できるものは全てそうなるだろう｣とQuartzのインタビューで語っている。だが、業界に変革をもたらすテクノロジーをものにする、正しいスキルを身につければ、職を失わずに済むだろうと、Trieu氏は言う。

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クレイグ・ボンド（Craig Bong）氏はこうした人間の1人だと、オックスフォード大学は言う。サイード・ビジネススクールのフィンテック・コースを受講中で、バークレイズ（Barclays）やスタンダード・バンク（Standard Bank）でリージョナル・チーフ・エグゼクティブとして働いてきたボンド氏は現在、ユーザーのお金を自動管理する、AIを使ったデジタル・バンキング・サービスを手掛ける｢エンベル（Envel）｣の会長を務めている。エンベルは、同校の最初のフィンテック・コースを受講したスティーブ・ルルー（Steve Le Roux）氏が創業した。

金融業界は劇的な変化を経験している。アルゴリズム取引は1年ごとに11%伸び、2024年までに190億ドル規模に達すると見られ、金融機関はブロックチェーンに年間約17億ドルを注ぎ、世界のデジタル決済の取引額は2018年、3兆4000億ドルに達した。 アップル（Apple）のバーチャル・クレジットカードや、フェイスブック（Facebook）の仮想通貨｢リブラ（Libra）｣も、銀行員が注目すべき変化の例だ。

そして、金融のプロたちのニーズにこたえようと、複数の大学が取り組んでいる。サイード・ビジネススクールと提携し、公開オンライン講座を作った｢GetSmarter｣は、ハーバード大学でフィンテック、マサチューセッツ工科大学（MIT）でAIとブロックチェーン、カリフォルニア大学バークレー校でデータ・サイエンス、AI、機械学習の同様の講座を立ち上げている。

引用：BUSINESS INSIDER

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