アリババ系アント、重複上場計画で24兆円に迫る評価額目指す


(ブルームバーグ): 中国のアント・グループは、香港と上海での重複上場を数カ月以内に申請する計画で、企業評価額約2250億ドル(約23兆8000億円)を目指す。事情に詳しい関係者が明らかにした。同社はアリババグループを創業した馬雲(ジャック・マー)氏の重要資産で、世界最大規模の新規株式公開(IPO)となる。

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市場環境が良好であれば300億ドルの調達が可能だと、非公開情報だとして関係者の1人が匿名を条件に述べた。関係者によると、アントは10月にも香港市場とテクノロジー株に特化した上海の科創板(STAR)市場に同時上場する方針だ。

同社はフィンテックのプラットフォームから、融資や旅行業、食品宅配などをあらゆるサービスを手掛けるオンラインモールに成長。決済サービスのアリペイ(支付宝)利用者10億人近くのデータをてこに、テンセント・ホールディングス(騰訊)から顧客を取り戻そうと図っている。

300億ドルを調達すれば、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコ(294億ドル)を上回る世界最大のIPOとなる。2250億ドルとの評価は、米ゴールドマン・サックス・グループとモルガン・スタンレーを合わせた企業価値を上回る。

関係者によれば、詳細を含むアントの計画は変更される可能性がある。 アントの担当者はコメントを控えた。

引用:Bloomberg

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