米共和上院議員、FRB副議長候補ラスキン氏を批判


[11日 ロイター] – 米上院銀行委員会の共和党トップ、パット・トゥーミー議員は11日、バイデン大統領が連邦準備理事会(FRB)金融監督担当副議長に指名したサラ・ブルーム・ラスキン氏について、承認を阻害しかねない問題を指摘した。ホワイトハウスの報道官は、トゥーミー議員が根拠のない中傷を広めていると批判、フィンテック企業の幹部も、議員の主張は不当との認識を示した。

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トゥーミー氏が指摘したのは、ラスキン氏が役員を務めていたフィンテック企業が金融会社と認定されるよう、カンザスシティー地区連邦銀行に口利きしたとされる問題。

フィンテック企業リザーブ・トラストはカンザスシティー地区連銀に口座開設の申請をしたが却下された。

トゥーミー氏が公表したジョージ・カンザスシティー地区連銀総裁への書簡によると、ラスキン氏は2017年8月、リザーブ・トラストの申請が却下された後、ジョージ総裁に電話をかけた。

「ラスキン氏の電話で、カンザスシティー地区連銀は方針を変更し、18年に口座開設を認めた」とトゥーミー氏は指摘した。

リザーブ・トラストの創業者はロイターとのインタビューで、トゥーミー氏の主張は「不公平」だと指摘し、ラスキン氏は倫理に則り正しく行動したと述べた。ラスキン氏とジョージ氏の短い会話は、地区連銀スタッフが、申請の諾否を決定する適切な情報を持っているか、確認するためだったとした。

カンザスシティー地区連銀は最近、リザーブ・トラストの申請審査で通常の手続きからの逸脱はなかったと述べた。申請却下後、同社がビジネスモデルを変更したので承認したと説明した。

ラスキン氏は、トゥーミー氏の質問に対する文書の回答で、リザーブ・トラストを助ける目的の電話をした覚えはないが、何らかの話をしたとしても倫理ルールを順守したはずだと述べた。

上院銀行委員会は、パウエルFRB議長再任指名と他4人のFRB首脳人事を巡り、15日に採決を実施する予定。

引用:reuters

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