資産形成
2019.06.28
2022.12.02
資産運用について困ったことがあった時や分からないことがあった際、あなたは誰に相談しますか?様々な相談先がありますが、どこに相談すべきかは状況や環境によって変わってきます。また相談先によって得られるアドバイスも変わってきますので、運用が上手く行くかどうかにも関わってきます。
相談をする先にはどのようなところがあるのか、それぞれの特徴とメリットやデメリットについてをお教えしていきますので今現在悩んでいる人や、これから運用を始めてみようと考えている人は要チェックです!
資産運用についての相談をする際には、自分の中でもある程度準備をしてから行く必要があります。どのようなことを考えてから行くべきなのかについて見ていきます。
まずは自分にとって運用をすることの目的や目標金額について明確にしておくということです。これから先の将来どのような生活を送っていきたいのかということをしっかりと考えておく必要があります。運用を行う目的というのはライフステージや時期によって違います。また生涯を通してやりたいことや、どのように人生を生きていきたいのかということは、当然ですが人によって全く違っています。
それをしっかりと分かっていない状態では、目標金額や適切な方法を見つけるということは出来ません。また運用をして作っていきたい資産が何のためのものであるのかということを具体的に考えておくと良いです。老後に備えるためのものなのか、子供や孫の教育資金なのか、マイホーム購入のための資金なのかなど人によって様々ではあるかと思いますがそれによって設定すべき目標金額やゴールとなる時期も変わってきますので、必要となる運用方法も変わってきます。
運用をする目的や目標金額がしっかりと定まっていない状況では、アドバイスをする側もどうしていいのか分からずに一般的なアドバイスをするしかありません。一般的なアドバイスを受けることが無駄なことであるというわけではありませんし、もちろん有益な情報を得ることも出来ます。しかしより自分に合った適切なアドバイスをしてもらうためには、自分が運用をする目的や目標金額についてしっかりと考えておく必要があります。
また自分が現時点で所有している資産や、収入や支出の額についても具体的に把握しておくようにします。相談に行くとまず始めに資産状況や収入、支出などの状況を整理することから始まります。これが分からないとアドバイスをしたくてもできません。相談する前にきちんと整理することが出来ていれば、スムーズに話を進めることが出来ます。
また運用に回すことが出来る余裕のある資産はどれくらいあるのかということがきちんとわかりますので、具体的な運用方法を考えやすくなります。資産を把握する際には預貯金額はもちろん有価証券や不動産、年金や保険などあらゆるものを把握しておく必要があります。普段目に見えるお金ではないものは見落としやすいので注意するようにしてください。
もし負債がある場合には負債についても借り入れをしている金額や金利、返済期間をしっかりと確認します。収入については額面の金額ではなく手取り金額を把握し、支出は1か月ごとに基本となる生活費を項目ごとに分類して整理していきます。もちろん毎月同じがくではありませんし、不定期の出費などもありますのでこれは今現在分かる範囲で大体のものでも問題はありません。
そして運用に関する基礎知識をある程度は理解できるようにしましょう。精通するほど詳しく調べて勉強する必要はありませんが、専門用語などが何も分からないような状態ではアドバイスを受けた際にも内容がきちんと理解できません。少しでも知識があれば話を理解しやすくなりますし、具体的なイメージも持ちやすくなりますので話を聞きに行く前に少し学んでおくことをお勧めします。
将来金銭的に安心して生活していくためにも資産運用を行うべきではありますが、始めは誰しも分からないことだらけです。またすでに初めていたとしてもいつもスムーズにいくわけではなく、悩んでしまうということもあるでしょう。そんな時自分で勉強をして解決しようと思ってもに限界がありますし、誰かにアドバイスをもらうというのはとても有効な手段です。しかしお金のことですので話を聞いてくれれば誰でも良いというわけではないはずです。信頼が出来て、本当に有益なアドバイスをしてもらうことが出来るところを利用する必要があります。
では運用の話を出来る場所はどこなのでしょうか?まず一番始めにイメージ出来るのが銀行ではないでしょうか。銀行は日常的に利用する身近なものですし、自宅の近くに支店がある場合も多く行きやすいです。また運用相談に関しては平日だけではなく土日でも相談することが出来るところもあります。無料で利用することが出来ますので、利用するハードルは非常に低いです。同じように証券会社も利用しやすい場所であると言えます。証券会社では専用の窓口を設けていることが多いですし、取り扱っている金融商品の量が多いので選択肢が広がります。話を聞いてもらってアドバイスをもらい、そのまま運用まで任せたいというのであれば非常におすすめです。
その他にはファイナンシャルプランナーを利用するという方法もあります。ファイナンシャルプランナーはお金に関するプロであり、専門的な知識が非常に豊富です。話をするだけでも費用がかかってきてはしまいますが、より有益なアドバイスを得ることが出来るかもしれません。一対一で個人的に話ができるので、じっくりと話を聞いてもらいたい、細かい部分までしっかりと質問をしたいという方に向いています。
また公に開催されているセミナーに参加するという手段も考えられます。無料のものから有料のものまでかず多くのものが開催されています。しかし中には営業目的のものがあったり、全く有益な情報が得られないものなども残念ながら存在しています。参加する際には運営元がしいかりしているものであるのか、何を学ぶことが出来るものなのかなどをきちんと選んで参加する必要があります。
主に考えられる相談先はこのようなものになりますが、その他にも知人や友人、家族などの身近な人に話をしたりインターネットの掲示板や質問サイトを利用するという手段もあります。どの方法もそれぞれメリットやデメリットがありますので、自分はどの方法を利用するべきかしっかりと見極めることが出来るようにしましょう。
それでは具体的にそれぞれどのようなメリットやデメリットがあるのかについて見ていきます。まずは私たちにとっても最も身近な金融機関である銀行です。銀行は担当してくれる方と面と向かって直接話をすることが出来ますので、質問も気が済むまでできますし安心感もあります。無料で利用が出来るということや、店舗数が多いということによって通いやすいというメリットもあります。普段利用している銀行であれば、保有している資産を把握した上でアドバイスをしてもらうことが出来ます。投資信託などの金融商品はもちろん定期預金などの相談も出来ますので、選択肢を広げることが出来ます。
しかし銀行の主な仕事はお金を貸したり預かることです。国債や投資信託の販売もしてはいますが取り扱っている金融商品の種類は多くないというデメリットがあります。手数料が比較的高い商品が多いですし、個別株の売買をすることは出来ません。そして運用することがメインの業務ではありませんので、銀行員の多くはそこまで詳しい知識は持っていません。お金をどんどん増やしていきたいという攻めの運用の仕方よりも、減らさずに守っていくという運用をしていきたいという方には合っています。
次に証券会社について見ていきます。資産を運用していくためには金融商品を購入することが必要不可欠ですが、金融商品を購入するためには証券会社に口座を作る必要があります。そのために運用の仕方について相談する先として証券会社を選ぶ人が多いです。利用するのにお金はかかりませんし、口座を持っている証券会社であれば気軽に利用しやすいですよね。
また運用が主な業務である証券会社の社員は、市場の動きを日々チェックしていますし金融商品についての知識も豊富です。一般人よりも詳しいということはもちろん最新の情報も教えてくれますので、話を聞くだけでも非常に役に立ちます。そして銀行よりもはるかに取り扱っている金融商品の種類が投資信託から保険まで非常に幅広く、個別株などの購入も出来ますので運用方法の選択肢が多くなります。
しかし証券会社の社員というのはあくまでもセールスマンです。知識も豊富で良いアドバイスをしてくれはしますが、ノルマのために手数料が高い商品を勧めてくることがあります。勧められるがままに商品を購入するのではなく、自分できちんと必要性を見極められるようにして利用するようにしましょう。
次にファイナンシャルプランナーについて見ていきます。ファイナンシャルプランナーはクライアントの収入や支出、資産、負債など資産に関する情報をもとにしてクライアントの目標や希望をしっかりと把握し、どのようにしていけばそれを実現することができるのかを考えてライフプランを作成していくお金の専門家です。資産運用や保険などについてのアドバイスもしてくれ、知識も非常に豊富です。
ファイナンシャルプランナーは原則的に金融商品の販売はせず、中立な立場でアドバイスをします。銀行や証券会社の社員とは違い、会社の利益やノルマなどは関係ありませんので、自社の利益を考えた商品を勧めるということはありませんし購入してもらうことを目的として相談に乗っているわけではありません。ファイナンシャルプランナーは法律で金融商品の仲介をすることが禁止されていますので、本当の意味でクライアントの立場に立って本当に良い運用方法のアドバイスをしてくれます。
デメリットとしては、相談は無料ではなく費用がかかります。ファイナンシャルプランナーは相談料を収入源としている場合が多いですので基本的には費用が掛かります。逆に無料で行ってくれる人もいますが、、そういった人は特定の金融機関と契約をしていて手数料を受け取っている場合があります。こういった人の場合にはクライアントに本当に良いアドバイスをするのではなく、金融機関側の利益を重視した商品を勧めることがありますので注意が必要です。
インターネットが普及するにつれて、運用に関する相談するのに質問サイトを利用する人も増えています。質問サイトとは、掲示板形式で質問したいことを書き込み、それを見た知識のある人が答えとなる書き込みをするというものです。無料で利用出来ますし、利害関係があるものではありませんので知識のある人から中立的な立場での意見を聞くことが出来ます。インターネット上でのやり取りになりますので、実際には会うことが出来ないような人からも話を聞くことが出来るというのが大きな魅力です。
しかし回答のレベルが一定ではないというのはデメリットと言えます。本当に知識のあるプロが回答をしてくれる場合には有益な情報を得ることが出来ますが、必ずしも全ての回答者がそのようなプロであるとは限りません。全く知識のない人であったり、冷やかしで回答してくる人も中にはいるのです。回答の中の情報や知識が本当に有益なものであるのかということを自分で見極めることが出来なければいけません。そしてインターネット上に公開されてしまうという性質上、うっかり個人情報がわかるようなことを書き込んでしまうとトラブルの原因となってしまう危険性もあります。書き込む際には個人を特定できるような内容は書かないように注意しながら利用するようにしてください。
銀行や証券会社の社員やファイナンシャルプランナーなどのプロにアドバイスをもらうことが、自分の悩んでいることを解決したり知識を得たりするには一番の近道であることは間違いありません。しかしプロではなくても、自分よりも資産運用の経験のある方や詳しい人に話を聞くというのも有効な方法です。家族や友人にそのような人がいるのであれば、まずはそういった人に相談してみると良いでしょう。
しかし人によって物の見方や考え方は違うということは理解しておいた方が良いです。知識を聞くだけであれば問題ありませんが、意見を求める際にはそれが自分にとって良いアドバイスであるのかそうではないのかをよく考えるようにしましょう。またあまりよく知らない人に話を聞く際には、詐欺目的の人ではないかきちんと確認をしてください。中には悪質な商品を購入させる目的で近づいてくる人もいます。
資産運用を始める際には分からないことばかりですし、実際に運用を始めてからも分からないことや困ることというのは出てきてしまうものです。そんな時には正しい知識を教えてくれたり運用方法のアドバイスをくれる人に相談をしていくことが必要になります。
相談をすることが出来る場所は非常に多いですが、そのそれぞれにメリットやデメリットがあります。どこに話をしてアドバイスをもらうかによって、運用が上手く行くかどうかは左右されていってしまいますので慎重に選択していく必要があります。ご紹介したそれぞれの特徴を知った上で、自分にはどれが合っているのかをきちんと見極められるようにしましょう。