クレディSのCEO、資産運用の分離示唆-グリーンシル問題受け

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スイスの銀行クレディ・スイス・グループのトマス・ゴットシュタイン最高経営責任者(CEO)は、資産運用部門が英金融ベンチャー、グリーンシル・キャピタルと運用していたサプライチェーンファイナンス(SCF)の4つのファンドを凍結し、閉鎖を決めたことに関連し、同部門のスピンオフ(分離・独立)を検討する意向を示唆した。

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グリーンシル問題に伴う評判へのダメージ抑制に力を注ぐゴットシュタインCEOは、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、資産運用部門を独立した事業体とする案について、「計画の一部になり得る」と発言した。

同CEOは「それを巡る持ち株会社設立をわれわれは推進する可能性がある」と述べ、グリーンシル関係の出来事が、主に資産運用の問題との認識を示した。

クレディ・スイスは先週、資産運用部門の責任者エリック・バーベル氏を更迭し、ライバルのUBSグループで同部門の責任者を務めたベテランバンカー、ウルリッヒ・ケルナー氏を後任に充てる人事を発表したばかり。同行はSCFのデフォルト(債務不履行)が想定され、訴訟に巻き込まれる恐れがあることも明らかにした。

ただ、グリーンシルを巡る混乱にもかかわらず、クレディ・スイスは投資銀行の年初の収入が前年同期比50%余り増加するなど、今年の業績はここ10年で最も好調なスタートを切った。

クレディ・スイスは、SCFの4つのファンド(総額100億ドル=約1兆900億円)の投資家に対し、これまで約31億ドルを返還し、4つのファンドには合計でさらに12億5000万ドルの現金があるという。ゴットシュタイン氏は、凍結したファンドからの現金回収に同行が100%集中していると語った。

ゴットシュタイン氏はその一方で、クレディ・スイスがアジアの成長に軸足を置いていると説明した。同行はアジア地域の収入が既に全体の20%を占め、中国の富裕層への助言資格の取得に加え、中国合弁の100%子会社化を目指している。

同氏はさらに現在進行中の欧州銀行業界再編の過程でチャンスをうかがう方針も示唆し、「プラベートバンキングは特にそうだが、われわれにはさまざまな分野でさまざまな機会が存在する」と述べた。

引用:Bloomberg

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