NISA
NISAに関する質問
もうすぐ30代になろうとしていることもあり、今までは漠然と考えるだけだった資産運用について、本格的に考えるべきと思い始めました。
これからの将来のことを考えて、貯金以外の何らかの形で経済的なバックアップをしていきたいと思っており、そこまで投資初心者でも比較的挑戦しやすそうな資産運用について情報を収集していたところ、NISAについて知る機会があり、興味を持ち始めました。
現在、一般的にNISAと呼ばれているもののほかに、つみたて(積立)NISAがあると思いますが、NISAとつみたて(積立)NISAのそれぞれの違いとしては、どのようなものがあるのでしょうか?
長期間の投資に向いている方はどちらか、もし分かれば教えていただきたいです。
また、投資そのものにまだそこまで詳しくないということもありますが、最初は少ない資金を使い、できるだけリスクの少ない堅実な投資をしていきたいと考えています。
もし、明確なメリット・デメリットなどがあるようでしたら、併せて教えていただきたいです。
NISAとつみたて(積立)NISAは、どちらも日本国内に在住している方ならどなたでもが利用することのできる、便利な小額投資非課税制度ですが、1人1つのNISA口座までとの前提がある制度のため、2つの制度を併用することはできず、それぞれの特色となるメリット・デメリットを理解した上で、ご自分の投資スタイルや投資対象に合わせたNISAを選択する必要があります。
一般NISAでは、株式などの幅広い金融商品が非課税対象であること・大きな額の投資が可能であること・金融商品の購入に制限がないことなどがメリットとして、運用期間の短さ・投資におけるリスクの大きさなどがデメリットとしてあげられます。
一方、つみたて(積立)NISAでは、数百円単位から投資が可能な投資信託が非課税対象であること・運用期間の長さ・投資リスクの少なさなどがメリットとして、また、年間投資額の少なさ・金融商品とその購入方法が限られていることなどがデメリットとしてあげられます。
しかしながら、つみたて(積立)NISAは、投資経験の浅い方や小額投資をメインにしたい方へのメリットがとても大きくなっていますので、これから本格的に投資を始めてみたい方などにはおすすめの制度となっています。
一般NISAとも呼ばれることの多いNISAとつみたて(積立)NISAは、どちらも同様に、個人投資家が利用することのできる便利な税制優遇制度です。
投資対象となる金融商品とその購入方法・非課税対象となる年間の投資枠・非課税期間・投資期間などに違いがあります。
NISAでは、非課税対象が上場株式や投資信託で得る配当金・分配金・譲渡益などが非課税対象となっているのに対し、つみたて(積立)NISAでは、投資信託で得る分配金や譲渡益のみが非課税対象となっており、購入は積立方法となります。
非課税投資枠についても、NISAが新規投資120万円(年間)・非課税投資枠600万円までとするのに対し、つみたて(積立)NISAでは新規投資40万円(年間)・非課税投資枠800万円(20年間)までとなっています。
そして、非課税期間を見てみても、期間を最長5年間とするNISAと、最長20年間とするつみたて(積立)NISAとで違いがありますし、あらかじめ定められた制度の実施期間でも、NISAでは2014年から2023年までが対象となるのに対し、つみたて(積立)NISAでは2018年から2037年までとなっています。
そのため、短期間での投資を考えているのであればNISAがおすすめですし、長期間の投資ということであれば、つみたて(積立)NISAがおすすめになります。