中国のフィンテック企業アント・グループが自己資本を350億元(約6100億円)に増強した。約1年前には史上最大規模となる見込みだった新規株式公開(IPO)計画が中国当局によって中止に追い込まれ、事業の見直しを求められた。
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アントの上海・香港上場延期、中国当局がジャック・マー氏を指導
政府が運営する企業信用情報公開システム「国家企業信用信息公示系統」によると、馬雲(ジャック・マー)氏が率いるアントは、登録資本金を238億元から増額する計画について9月30日に認可を得た。
アントの広報担当者はブルームバーグ・ニュースの質問に電子メールで答え、将来の成長をより良く後押しするため関連規則に基づいて登録資本金を増やしたと説明。原資は資本準備金であり、資金調達活動や投資家への働き掛けは行っていないとした。
中国のハイテク大手各社に対する締め付けで事業見直しと厳しい規制への対応を迫られているアントの取り組みにとって、今回の増資は新たな大きなステップとなる。アントは銀行のように規制される持ち株会社への転換に既に同意している。監督当局はオンライン決済分野におけるアントの独占的地位を揺るがし得る提案もまとめている。
引用:Bloomberg
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