オンライン銀行のレボルト、全顧客に仮想通貨取引サービスを提供と発表


オンライン銀行アプリを展開するフィンテック企業「Revolut(レボルト)」は4月1日、従来プレミアム向けなどの体裁で提供予定としていた仮想通貨取引サービスを、すべての標準ユーザーに拡大予定と明らかにした。当初はプレミアム向け定額サービスと同額の料金1.5%とするが、5月には標準ユーザーの定額料金を2.5%に値上げ予定という。さらに4月末までに、標準ユーザーも金(ゴールド)を取引可能とする予定だ。

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Revolutはモバイルアプリを通じて、ピアツーピア(P2P)間での支払いなどのデジタルサービスを提供しているフィンテック企業。150種以上の法定通貨に対応し、ビットコイン(BTC)などの仮想通貨やカナダドル、米ドル、メキシコペソなど29種類(2020年3月現在)の通貨をアプリ上で保管・両替可能という。

「今すぐ」という警告
新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによる経済的な混乱により、同社は「量的緩和と通貨切り下げが再び起こっている兆候がある」と警告し、次のように付け加えた。

「我々は、今年後半に正式運用を計画していたが、最近の状況を考慮し、すべての顧客に仮想通貨関連サービスを含めたさまざまな方法を今すぐに試せる機会を設けることにした」
Revolutの仮想通貨サービス責任者のエドワード・クーパー氏は、仮想通貨関連の取り組みは、2008年の世界的な金融危機リーマン・ショックがきっかけのひとつになっていると指摘した。当時の特徴としては、現在のように景気後退、法定通貨のボラティリティ、量的金融緩和政策(QE。中央銀行による国債の大規模購入)が挙げられている。

さまざまな議論はあるものの、2008年以降QEは危機管理において一般的といえる金融政策となっているという。QEは、債券市場の金利を引き下げて借入を行いやすくし、支出を促進することで、経済成長のための刺激を提供する。

Revolutによる仮想通貨関連サービスの取り組み
Revolutは2017年12月、同社アプリでビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)の取り扱いを開始し、後にリップル(XRP)を追加した。2020年2月には、欧州で最も価値のあるフィンテック企業のひとつとされるほど成長した。

また3月には、米国でアプリを公開すると発表。仮想通貨取引はまだ稼働させず、段階的に展開するという。欧州では、すでに1000万人ユーザーを抱えているとした。

ネム・ベンチャーズ共同設立者のデイブ・ホジソン氏は、コインテレグラフへのメールで、Revolutの仮想通貨関連サービスの拡大は、「業界にとってポジティブな1歩」と評した。

引用:COINTELEGRAPH

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