値幅制限
証券取引所の役割とされる適正な株価の形成と、異常な下落などで生じる不測の損害から投資家を保護する目的として、国内株式市場では株価価格の変動幅を基準に上下一定の範囲内で、1日に変動できる幅の制限をかけています。この制限が値幅制限。値幅範囲は価格によって決まりますが、値幅制限の上限まで上昇することをストップ高、反対に値幅制限いっぱいに下落した場合をストップ安と呼びます。制限があればこそ、投資家の恐怖感や過熱感は和らぎ、急激な売りや買いを抑制できる効果もあると言われます。また、ストップ高・ストップ安で取引が終了した場合などであれば、株価を1日据え置くことで、投資家の心理を冷静にさせる効果も期待できます。