NISA(ニーサ)の効果的な運用方法とは

NISA

  • 2018.11.15

    2018.11.29

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    近年、資産運用の世界で注目を受けているnisaとは、少額投資非課税制度のことです。

    通常、投資信託や株式への投資で利益を得ると、利益額から20パーセントの所得税と、現在ではそれに加えて復興特別所得税0.315パーセントの税金がかかります。
    しかしnisaでは、年間120万円までの株式や投資信託の購入に限り、得られた利益に税金がかからないという制度です。

    nisaを運用するには、銀行や証券会社などでnisa専用の口座を開き、そこで限度額までの株式や投資信託を購入します。
    基本的にnisaの利用は、一人につき一金融機関、一口座に限られています。

    投資信託

    nisaの運用にあたって、まずお勧めできるのが投資信託(ファンド)です。

    投資信託に投資するメリットは、第一に投資金額が小額からで済むことです。
    通常、株式は100株単位などまとめて購入する必要があるため、一ヶ所への投資額が大きくなります。
    有名企業などになると一単位の購入額が100万円近くにもなるため、年間120万円の上限があるnisaでは、せいぜい一社か二社にしか投資できず、リスクの分散が難しくなります。

    株を一株単位で購入するという方法もありますが、その場合、購入時の手数料がかさむというデメリットが出ます。
    投資信託の場合は、特定の企業に直接の投資はできませんが、投資したい企業が含まれる投資信託に、小額から金額を指定した投資が可能です。
    多くの投資信託は1万円以上から1円単位での購入ができます。有名企業であっても証券会社によっては15000円ぐらいの額から投資できます。

    また投資で重要になるのは、複数の銘柄への分散投資でリスクを分散することですが、投資信託には元より複数の銘柄が含まれているため、自動的に分散投資になるというメリットもあります。

    ただnisaで資産運用する場合、銀行や証券会社などの金融機関で始めることになりますが、金融機関によって取り扱っている手数料や投資商品が大きく変わってきます。
    その金融機関で、自分が運用したいと考えている投資信託の銘柄が扱われているか、注意が必要になります。銀行では株は取り扱わず、投資信託を扱っていますが、販売本数が少ないこともあるので確認が必要です。

    証券会社では株、投資信託ともに扱われており、銀行より投資信託の販売本数は多くなりますが、証券会社によって扱う本数が違ってくるので、やはり注意が必要になります。運用したい投資信託の名前でネット検索すれば、運用会社を確認することができます。

    ポートフォリオ

    nisaの運用で、どのような商品を選ぶかに際して重要になるのがポートフォリオです。

    ポートフォリオとは本来「書類入れ」「紙挟み」といった意味です。投資においては、購入する金融商品の組み合わせのことを指します。
    これはアメリカなどで書類入れに資産の明細書を保管していた慣習に由来していて、ポートフォリオは、特に投資戦略を考慮した、具体的で詳細な金融商品の組み合わせを指します。

    どの投資信託を購入し、どの銘柄を株をどれだけもつか、といった、投資全体の配分の検討をすることを「ポートフォリオを組む」と呼びます。
    またポートフォリオが、特定の投資新タンクなど具体的な商品を、どのような割合で持つかの詳細な組み合わせを示すのに対して、概括的で大まかな資産配分をアセットアロケーションと呼びます。

    そして年間の投資額に上限があるものの、利益に課税されないというnisaのメリットを生かした投資信託を運用するなら、海外企業への投資など、危険性が比較的大きいと判断される投資信託を運用するのがいいといえます。

    しかしリスクが大きいということは、値のあがった際の利益が大きい反面、下がった際の損失も大きくなります。
    このリスクを調整するために、リスクの大小が異なる複数の投資信託への分散投資という方法があります。例えばnisaにはリスクの大きい投資信託に投資し、利益に課税される通常の投資口座には債権型など、リスクが小さく手堅い投資信託を置きます。

    複数の投資信託を高リスクと低リスクに分け、それぞれのリスクの高低でで配分を決めるのが「ポートフォリオを組む」ことです。
    リスクを踏まえて大きな利益を求めるなら、nisaで高リスクになる投資信託の比率を高めにし、手堅い運用ならリスクが低い投資信託の比率を増やすといった方法があります。
    また、高リスクと低リスクをほぼ半々にしてバランスをとるなどの方法もあります。

    バランスファンド

    nisa以外でも資産運用を行っている場合は、nisaで運用する投資信託に高リスクなものを集中することで、リスクを分散するという方法もあります。

    しかしnisaのみで資産運用を行うなど、小規模な資産運用でリスクのバランスをとりたい場合には、バランスファンドというものがあります。
    バランスファンドとは、投資信託の中でも特に複数の異なる業種など、バラエティ豊かな投資対象に分散投資したもので、それをひとつ購入するだけで自動的に分散投資ができる金融商品です。いうなればひとつの投資信託内で、すでにポートフォリオが組まれたものといえます。

    また、自身で高リスク、低リスク、バランスなど目的を考えたポートフォリオを組んで分散投資を行っている場合、長期間の運用により各資産の値が上下することで、当初組んだポートフォリオの狙いが狂ってくることがあります。
    そのため資産から増えた分を売却し、減った分を買い足す、リバランスという作業が必要になります。

    しかしバランスファンドでは、商品が自動的にリバランスしてくれるため、自身で買い足しや売却の資産調整が必要なくなります。
    バランスファンドは、自分で考えたポートフォリオを組むことが難しい資産運用の初心者や、運用資金が少なく、自由にポートフォリオを組めるほど多くの投資信託を購入できない方に向いた金融商品だといえます。

    一方、nisaでバランスファンドを運用する場合のデメリットとしては、金融機関に払う運用管理費用(信託報酬)がやや高めになること。
    またリスクの低いバランスファンドでは、nisaの特徴である利益への非課税というメリットが小さくなるという点があります。
    nisaを利用した資産運用でバランスファンドを購入する場合は、ファンドの内容から、ある程度リスクが高いものを選んだほうが投資の効率がよくなります。

    まとめ

    nisaは、得られた利益に税金がかからないという利点から、比較的小額の資産運用でも、運用を誤らなければそれなりの利益が出るというのが特徴です。
    そのため投資額が少ない、資産運用の初心者でも利用しやすい制度になります。

    ただそれだけに、資産運用の知識や経験のない人が安易に参入すると、購入する商品を誤って、思ったように利益が出ない、それどころか損失を出すという結果にもなります。初心者の場合はまずバランスファンドを利用して、投資信託による資産運用の仕組みを理解するのが安心です。慣れてきたら、高リスク、低リスクのレベルごとに複数の投資信託を見極め、自身でポートフォリオを組んで、自由なバランスで資産運用を行うといいでしょう。

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