低コストの「インデックスファンド・シリーズ」の新規設定が増えている。主にネット証券経由での資金流入で、この5年間で純資産総額(残高)は5倍以上に拡大した。積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)の導入も契機となり、運用会社各社はインデックスファンドをシリーズ化して展開。シンプルでわかりやすく、コストが低いインデックスファンドは、つみたてNISAの投資先として選ばれやすい傾向がある。よりコストを抑え、品ぞろえを強化するなど、各社の競争が活発化している。
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インデックスファンド・シリーズで資産規模、ファンド数ともに最大を誇る三菱UFJ国際投信の「eMAXIS」の残高は4279億円。このうち同シリーズ内で業界最低水準の運用コストを目指す「eMAXIS Slim」の残高は1712億円にのぼる。次いで三井住友トラスト・アセットマネ19ジメントの「SMT」が残高、ファンド数ともに2番目の大きさとなった。同シリーズは2008年に初めてインデックスファンド・シリーズを設定した老舗だ。
各運用会社のインデックスファンド・シリーズごとに直近1年間の資金流入額が最も多かったファンドを調べたところ、株式を投資対象とするファンドが目立った。全ファンドの中で資金流入額が最大となったのは「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」。ニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」と同様、「MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円ベース)」への連動を目指し、投資家が負担する保有コスト(実質信託報酬)はともに0.107892%(年率、消費税率8%の税込み)。
楽天投信投資顧問では「楽天・全米株式インデックス・ファンド<愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式)>」に資金が流入。米国株式を投資対象とするインデックスファンドはS&P500種株価指数やダウ工業株30種平均に連動するものが多いが、同ファンドは海外ETF(上場投信)を通じて大型株から小型株まで約4000銘柄に投資する。
りそなアセットマネジメントは他の投資対象資産を抑えて国内の不動産投資信託(REIT)に投資する「Smart-i Jリートインデックス」が資金流入トップとなった。各社シリーズで国内REITに投資するファンドのうち、同ファンドの信託報酬が最も低い。
今月26日に新規設定される予定の「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド<愛称:SBI・バンガード・S&P500>」は、実質信託報酬は年0.09264%(消費税率8%の税込み)で、消費増税後も0.09380%(同10%の税込み)と年率0.1%を切る超低コスト。各運用会社のインデックスファンドのコスト引き下げ合戦は、しばらく続きそうだ。
(QUICK資産運用研究所 小松めぐみ)
引用:日本経済新聞
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