いま注目の旅行予約アプリ「ホッパー(Hopper)」急成長の理由とは?

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2021年11月、米フロリダ州で開催された「フォーカスライト・カンファレンス2021」に今話題の旅行予約アプリ「ホッパー(Hopper)」のCEOフレッド・ラロンダ氏が登場。「フィンテックと旅行の未来」をテーマに基調講演をおこなった。

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プライス・フリーズ(価格凍結)からデジタルウォレットまで
ホッパーは、コロナ禍で4度の資金調達を実施した。

世界的に旅行需要が激減し、OTAやメタサーチが軒並み売上を落とす一方で、同社の2020年の売上高は前年比112%増と大きく成長した。その理由のひとつがフィンテックだ。ラロンダ氏は「決済を容易にし、購入コストを低減する。カスタマーを支払いリスクから保護することがきる」と話し、不確実性の時代での「トラベル・フィンテック」に自信を示す。

購入前のリスク回避は3つに分けられる。

一つ目は価格予測。将来の最低価格を予測し、購買を促す。二つ目は、価格下落補償。予測を固定し、購入を推奨した後に、もし価格が下落した場合は、その差額分を支払う。これらは他の企業でもやっていることだが、ホッパーが支持されるのは、3つ目のホテルや航空券の「プライス・フリーズ(価格凍結)」だ。2019年から始め、コロナ禍でその勢いが増した。

これまで同社が販売したホテル客室と航空券の4件に1件が凍結されたもので、ラロンダ氏によると、プライスフリーズは現在ユーザーの20%がBNPL(Buy Now Pay Later)オプションとして使った。その利用が「収益の3分の1を占めるまでになった」と明かす。

このほか、フライトの接続ミスや遅延の際に、無料で迅速な再予約を可能にするプロダクトも人気を集めているという。Kiwiなども同様なサービスは展開しているが、「驚くことにこの分野での競争は少ない」と話す。

次のターゲットは「次世代の旅行保険」。フィンテックによって補償手続きを迅速化する計画だ。さらに、アプリ内通貨を作り、キャッシュバック、特典、クレジット機能として提供し、直接支払いが可能になる「デジタル通貨ウォレット」も近々リリースすることを明らかにした。

トラベル・フィンテックで市場がさらに拡大?
パンデミックの中、ホッパーのユーザーによるフィンテックサービスの利用は上昇し、2021年7月には全体の56%が利用。ホテルだけに限れば70%に達した。同時にトランザクション率も上昇した。

さらに、ユーザーの消費額は12%以上増加。ホッパーで予約をすれば、他社と比較して、フライトでは1予約あたり42ドル(約4830円)を節約し、ホテルでは25ドル(約2875円)の節約につながったという。世界の旅行市場規模は1.4兆ドル(約161兆円)と言われているが、ラロンダ氏は「フィンテックを活用して12%消費額が上がれば、さらに1680億ドル(約19兆円)が追加されることになる」と話し、トラベル・フィンテックの可能性を強調した。

そのうえで、「これは、パンデミック中に限った特徴ではない。消費者は、購入に対する恐怖や困惑をできるだけ排除したいと考えており、この購入行動は今後も続く」と将来を見据えた。

スーパーアプリに向けて
ホッパーは、スーパーアプリ化を進めているようだ。今年1月にはすべてのサービスを包括する「ホッパークラウド」を立ち上げた。デジタルウォレット構想もその一環だ。

「平均34のアプリを入れていると言われているが、それを一つ一つスワップするのは苦痛でしかない。将来的には一つのアプリで、それを信頼し、すべてそこから始まれば利便性は高い」とラロンダ氏。この分野ではアジアが先行しており、欧米は遅れをとっているのが現状だが、「その状況は恥ずべきこと。欧米の企業はその威力を理解すべきだ」と強調した。

ラロンダ氏が今一番気に入っているスーパーアプリは、中国のeコマースアプリ「Pin Duoduo」。インターラクティブでエンターテイメント性を備えた共同購入コマースという新しい分野を創出し、売上高は過去4年で50億ドル(約5750億円)以上に達したという。

アグリゲーターとしてB2Bも展開
ホッパーは、次々と他社との提携を進めている。ホッパーに出資するカナダの金融会社「キャピタルワン」のクレジットカード会員向け旅行サイトと契約したほか、アマデウスとも提携。ツアー・アクティビティ予約の「プレイス・パス(Place Pass)」を買収し、マリオットホテルの会員向けに現地体験予約の提供も始めた。

ホッパーのマーケットシェアは確実に拡大した。ラロンダ氏は「それは、革新的な『トラベル・フィンテック』プロダクトでユーザーの行動を刺激してきたからだ」としたうえで、「ひとつの大きな町をつくるように、どこでもホッパーのサービスがあること。それがアグリゲーターとしての戦略的考え」と話し、B2B展開の基本的なスタンスを説明した。

※ドル円換算は1ドル115円でトラベルボイス編集部が算出

引用:トラベルボイス

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