主なスタートアップ投資
- Yanolja(야놀자)がソフトバンク・ビジョン・ファンドから2兆ウォン(約1,900億円)を調達。時価総額は10兆ウォン(約950億円)となり、宿泊予約企業を超えて、テックベースのバケーションプラットフォームとして収益構造の多角化を狙い、旅行のスーパーアプリを目標に据える。アメリカでの上場を推進する予定。(関連記事)
- 個人の金融取引フィンテック企業 Lendit(렌딧)が504億ウォン(約47.9億円)を調達。今回の調達で、オンライン投資連携金融1号登録後、成長のための機会を築く。信用評価モデルと非対面金融プラットフォームの高度化と開発職などの人材採用に積極的に投資予定。
- 自動運転モビリティスタートアップ 42dot(포티투닷)が新韓キャピタルから300億ウォン(約28.5億円)の戦略的投資資金の確保。自動運転とモビリティ環境特化した金融サービスを開発のための業務協力に乗り出す計画だ。42dot はレベル4自動運転技術を研究開発中。
- モバイルコマース RXC(알엑스씨)が200億ウォン(約19億円)以上を調達。Coupang(쿠팡)創立メンバー 兼 TiMon(Ticket Monster)前議長が設立し創業と同時に資金調達に成功。いくつかのブランドとセレブやインフルエンサーによる D2C コマースプラットフォームを発表予定。
- 音声 AI スタートアップ Return Zero(리턴제로)が160億ウォン(約15.2億円)を調達。電話の声をテキストに変換してチャットのように見せるアプリ「Vito(비토)」を運営し、現在ダウンロード数34万件を突破。KAIST(韓国科学技術院)同期3人が設立した会社で音声認識技術、話し手の声を分析する独自技術を保有。
- ペットメディカルヘルスケア Petdoc(펫닥)が100億ウォン(約9.5億円)を調達。獣医が直接レシピの開発に参加して製品作りやサービスを提供する。投資額は、動物病院への市場定着、拡大に活用予定。
- CareWith(케어위드)が40億ウォン(約3.8億円)を調達。パーソナライズされた健康機能食品の定期配送サービス「Pilly(필리)」運営。サプリ市場の成長に応じた投資、調達資金で、栄養成分推薦サービスの高度化し、ビッグデータ分析人材の大規模な採用予定。
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トレンド分析
韓国スタートアップに注目する、世界のベンチャーキャピタル
Yanolja(야놀자)が、孫正義氏がリードするソフトバンク・ビジョン・ファンドから2兆ウォン(約1,900億円)規模の大型資金を調達した。これまで噂されていた話が事実だと明らかになったわけだ。Yanolja は、当初の予想よりも多くの金額を集めており、ソフトバンクが Coupang(쿠팡)以来2番目に多い金額を賭けた国内スタートアップとなった。
韓国スタートアップは、今年に入って世界的な投資会社の関心を集めている。このような現象は、Coupang のニューヨーク証取上場以来、加速されている。ソフトバンクは今年上半期だけで SendBird(센드버드)、IYUNO Media(아이유노미디어)、Riid(뤼이드)等に出資しており、今月初めには、世界的な VC 数社が Market Kurly(마켓컬리)に2,000億ウォンを投資した。
前例のないほど多くの外資系資本がスタートアップに注入され、業界では拡大された機会に浮かれている状況だ。今のように、国内のスタートアップが海外で認められたことがなかったからだ。グローバルな投資家は、Yanolja、Viva Republica(Toss)、Noom(눔)、SendBird など国内ユニコーンスタートアップにフォローオン出資を継続しており、現在では成長の可能性が見える新たなスタートアップにも資金を投入している。次なる Coupang を見つけるためだ。
ウォールストリートジャーナルは、韓国テックスタートアップ成長を眺望し、サムスンなどの財閥中心であった企業生態系がテックスタートアップ中心に変化してきていると言及した。このような成長の背景には、高速なインターネットインフラ、豊富な技術人材、他の国では、見られない政府の積極的な支援などが挙げられた。
最近では、世界的な VC が北米、欧州スタートアップのみならず、アジア、アフリカ地域などでの投資範囲を拡大しており、技術力を備えた国内スタートアップにもさらに多くの機会が与えられることが期待される。
引用:BRIDGE
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