韓国フィンテック・スーパーアプリ、25年までに収入12倍とIPO目標


韓国最大のフィンテック・スタートアップでスーパーアプリ「トス」を運営するビバ・リバブリカが4億1000万ドル(約454億円)を調達した。企業価値は74億ドルと評価された。新規株式公開(IPO)に向けて2025年までに総収入を12倍に拡大する計画だ。

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ソウルに本拠を置くビバ・リパブリカは、調達資金の半分強をアルケオン・キャピタル・マネジメントやアルトス・ベンチャーズなどの外国人投資家から集めた。創業者のイ・スンゴン最高経営責任者(CEO)がインタビューで明らかにした。国営の韓国産業銀行(KDB)はこの資金調達ラウンドに1000億ウォン(約98億円)を投じた。22年前半の新たな資金調達も検討中。過去最大の調達となる見通しで、向こう5年以内に目指すIPOの前では最後となる。

トスは保険や決済、クレジットスコアリング、証券取引などのサービスを提供する一体型デジタルプラットフォームで伝統的な金融サービスを揺るがすアント・グループやグラブ・ホールディングスといった一握りのグローバル企業の一角。同社は今月、韓国で3番目のインターネット銀行免許を取得しており、9月にもオンライン融資サービスを開始する計画。これは急成長する証券プラットフォームなど他のサービスと共に、トスの月間ユーザー数を25年までに2倍の2000万人に増やし、総収入を20年の4000億ウォンから5兆ウォンに急拡大させる助けになるとイ氏(39)は指摘。「われわれは伝統的な金融からオンライン金融への大規模な移行の入り口にいる」と述べた。

トスは最新の資金調達により、韓国では人気ゲーム「PUBG」を開発したクラフトンに次いで2番目に価値の高いスタートアップ企業となった。クラフトンは今月IPOを申請したが、イ氏によると、トスとその支援者は上場を急いでいないという。

イ氏は「投資家はトスがいずれ1000億ドル企業になると信じているため、売却やIPOを急いではいない。現時点でわれわれはIPOの準備や検討をしていないが、3-5年以内に株式上場するだろう」と述べ、米国や韓国での上場の選択肢にオープンな姿勢を示した。

引用:Bloomberg

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