米グルーポンとドイツ銀行で働いていた2人が創業に参加した「インシュアテック」のスタートアップ企業、ウィーフォックスが同社の価値を30億ドル(約3280億円)と評価する資金調達ラウンドで6億5000万ドルを集めた。
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ベルリンに本社を置くウィーフォックスはドイツとポーランド、スイスで損害保険商品を販売するほか、関連ソフトウエアを提供している。今回の資金調達はベンチャーキャピタルのターゲット・グローバルが主導した。
ジュリアン・テイケ最高経営責任者(CEO)はインタビューで、イタリアなどの新市場への参入や事業拡大に調達資金を充てると説明。年内に生命・医療保険商品をポートフォリオに加える計画だという。
グルーポンでセールスマネジャーをしていたテイケ氏は2014年、ウィーフォックスをファビアン・ベーゼマン最高財務責任者(CFO)らと共に設立。ベーゼマン氏はドイツ銀行のアナリストだった。
インシュアテックとはインシュアランス(保険)とテクノロジーを組み合わせた造語。フィンテック企業が銀行業界を変えたように、インシュアテック各社はテクノロジーを活用し保険業界の改革を目指している。
テイケ氏によれば、ウィーフォックスは今年、総収入を倍の約3億5000万ドルにすることを目指しており、来年の黒字化が目標だ。
ドイツのミュンヘン再保険がウィーフォックスの保険商品を再保険でカバーしているほか、関連ノウハウやインフラも提供。ポーランド参入の際は現地の市場情報を提供した。
出資企業の1社である米ゴールドマン・サックス・グループが今回の調達ラウンドについてウィーフォックスに助言した。セールスフォース・ベンチャーズやパートナーズ・グループなどが資金調達に参加し、ウィーフォックスによると、募集の数倍の応募があった。
引用:Bloomberg
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