ペイパル、アダルトサイトでのサービスを停止─仮想通貨決済への追い風となるか?


人気アダルト・エンターテイメントサイト「ポーンハブ(Pornhub)」は、ペイパル(PayPal)が同サイトを使ってライブパフォーマンスを行う多くの人たちに対する決済サービスの提供を突然停止したことを明らかにした。

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2019年11月14日(現地時間)のブログ投稿においてポーンハブは次のように記した。

「我々は皆、生計を立てるためにペイパルに頼っている何十万人ものパフォーマーへの支払いを停止するというペイパルの決定に大きなショックを受けている」

同社は、決済手段にペイパルを選んでいるパフォーマーに他の決済方法を利用するよう呼びかけた。振込、小切手、仮想通貨バージ(XVG)などだ。

ポーンハブは2018年4月、ユーザーにプライバシーと便利さを提供するとして、仮想通貨バージ(XVG)による決済を受け付けると発表した。同サイトはまた2018年6月に、トロン(TRX)とジーキャッシュ(ZEC)を受け付けると発表したが、これらの仮想通貨はパフォーマーへの決済手段とはなっていないようだ。

ペイパルの撤退によって、ポーンハブのパフォーマーはますます仮想通貨での決済に目を向けるかもしれない。特に、銀行が決済にアダルトコンテンツが関係していると気付いた場合は銀行口座が凍結される可能性がある。

市場データウェブサイトのコインマーケットキャップ(CoinMarketCap)によれば、記事執筆時点でバージ(XVG)の価格は前日比2%アップの、0.003860ドル。

しかし、仮想通貨の使い方と法定通貨への交換方法についての知識不足によって、その可能性は多少小さくなるかもしれない。

ペイパルのサービス停止を発表したポーンハブのツイートにおいて、パフォーマーのシャイラ・ジェニングス(Shyla Jennings)氏の発言はそうしたハードルを反映していた。

「仮想通貨、パーソナル・ポータル…笑。何なのかすら分からない。銀行口座への振込で問題ない」

このスレッドは仮想通貨コミュニティーのメンバーによって、さらに盛り上がった。彼らはポーンハブにビットコイン(BTC)やライトコイン(LTC)など、他の仮想通貨も決済手段とすることを求めた。

アダルト業界専門の仮想通貨プロジェクト「スパンクチェーン(SpankChain)」も、ツイートで宣伝しつつ、ペイパルを批判した。

「明らかにお尻を叩かれる(spank)べき人がいる」

引用:coindesk JAPAN

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