ブロックチェーン、中小企業に「株主資本へのアクセスをもたらす」


コインテレグラフの独占インタビューにおいて、英国拠点のフィンテック企業Qadre(カドレ)の最高経営責任者ニック・ウィリアムソン氏は、ブロックチェーン技術により、中小企業(SMEs)による株主資本へのアクセスを開放できると主張した。

ブロックチェーンとエクイティ管理

Qadreが2020年5月に発表したレポートによると、ブロックチェーン技術を導入することで、英国拠点のフィンテック企業は毎年31億7000万ドル(約3395億円)のエクイティ(株式・株主資本)管理を効率化できるという。

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このレポートでは、英国拠点のフィンテック企業59社の創業者を調査したところ、1/3が非効率なエクイティ管理のため資金調達の機会を逃していることが判明した。

ウィリアムソン氏は、「10年以上にわたり金利ゼロに近い状態が続き終わりが見えない中、資本市場は利益を求めてきたが、最大セクターのひとつである中小企業を常に見過ごしてきた」と述べた。

「理由のひとつは、多種多様なポートフォリオに100億ドル(約1兆円)を投資するのは、本当に難しいたからだ」という。大口投資家にとっては、大規模な公開企業が保有しているレポートとガバナンス基準に頼る方が、はるかに手軽だ」と付け加えた。

遊休資本向け新フロンティアとしての中小企業
現在大企業のみが利用している金融ツールは、ブロックチェーンの導入により中小企業もアクセスできるようになると、ウィリアムソン氏は主張した。

「その第1歩は、投資家と中小企業所有者それぞれの関心を一致させ、どの成長段階で誰がどれだけ株式を保有しているかを示すキャップテーブル(資本政策表)と、企業活動に確実性をもたらすことだ」という。

「中小企業は、歴史的にGDPの成長と雇用創出において最大の原動力だったものの、大企業が資本市場に効率よくアクセスできるため、過去数十年にわたり大企業にシフトしている」
ウィリアムソン氏は「方程式の残り半分は、投資家に確実性をもたらすこと、従来閉ざされていた経済セクターへのアクセスを可能にすること、現在利益を牽引している部分に加えて、経済全体を支援するためより広範な市場インセンティブを再調整することだ」と付け加えた。

引用:コインテレグラフ

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