JPモルガン・チェースのストラテジスト、ニコラオス・パニギリツオグル氏は、ビットコインの大幅な値下がりを最近何度か目にし、そのたびに一段安となる前に買い手が戻ったが、今回はそうならないのではないかと懸念している。
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ビットコインが6万ドル台をすぐに回復できない場合は、モメンタムシグナルが崩れると同氏を中心とするストラテジストが20日のリポートで指摘した。ビットコイン先物のロングをここ数週間積み上げ、最近数日で解消した動きの背後には、商品投資顧問業者コモディティー・トレーディング・アドバイザー(CTA)などのトレーダーと暗号資産(仮想通貨)ファンドがいる可能性が高いという。
ストラテジストらは「ビットコイン先物市場は昨年11月末と今年1月半ば、2月半ばと同じような急激なポジションの清算を過去数日で経験した。モメンタムシグナルはなお高い水準にあることを考えれば、数カ月で必然的に衰えると予想される」と分析した。
過去の3回については全体のフローの勢いが強く、速やかに重要な節目を回復し突破できた結果、モメンタム取引のポジションがその後さらに積み上がったとJPモルガンは説明した。
ストラテジストらは「これまでの出来事が今回も繰り返されるかどうかはまだ分からない」とした上で、モメンタムの衰えがさらに進み反転がより難しく見えるため、そうなる見込みは低くそうだとの見解を示した。ビットコインに投資するファンドへの資金流入も弱いと見受けられるという。
ビットコインは6万4870ドルの最高値を付けたが、現在は6万ドルを下回っている。
引用:Bloomberg
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