「長期的に安定した収入」「高利回り」「初期投資が少ない」「節税効果あり」……サラリーマン投資家、脱サラ投資家たちが、口々に語る「副業投資」のメリットは事実なのか。実態を明らかにすべく、「太陽光発電」の投資家を訪ねた。
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1月下旬、東京ビッグサイト。ここでおこなわれていた「資産運用EXPO」で、もっとも賑わいを見せていたのが、太陽光発電投資だった。
事業用太陽光発電による電気は、「FIT(固定価格買取制度)」により、認定後20年間は電力会社に買い取ってもらえる。天候や災害リスクはあるものの、「安定したリターンが期待できる」といわれる。しかし、2020年度で、投資用として人気の中規模発電のFIT認定は終了予定。駆け込み人気が高まっている。
コトトロさん(ハンドルネーム、37歳)は2018年3月に太陽光発電投資を始め、2020年2月中には、早くも10基めが稼働予定。将来の見通しが立ち、2019年11月に950万円の年収を捨て、勤続15年のハウスメーカーを退職。念願のセミリタイア生活に入った。
「FXや株式では、資産を減らしましたが、給与の半分以上を貯蓄に回し、3000万円の資金をつくりました。これをもとに、2年で10基の投資をすることができました。1基平均、1800万円くらいです」
投資物件を増やすなか、リスクも感じていたという。
「いちばん怖かったのは、業者の信頼性。詐欺的な話も耳に入ってきましたからね」
将来的な不安もある。
「ローンは15年。そこから、FITが終了する20年めまでの5年間で、いかに利益を上げられるかが勝負になります」
一方、光学メーカー勤務の高橋健さん(仮名、43)は、不動産のほか、栃木県の太陽光発電2基に投資している。
「2014年3月、2基に投資し、買取価格は1kwあたり36円(税別、以下同)。現在も買取価格は固定ですから、年間14~15%の利回りがあります。
将来の夢は、毎年2カ月はハワイにロングステイすること。しかし、2019年の発電量は、2基とも過去最低レベルでした。パネルの経年劣化が心配ですね」
投資額は、2基の合計で約3500万円。自己資金は1割、銀行融資が9割。次の案件も探しているが、なかなか見つからない。
「最近の買取価格は、以前の半額以下(2019年度は1kwあたり14円)になっています。利回りも11%程度に下がってます」
FITの終了後、地方に買った広大な土地をどうするのか、太陽光は売れるのか……。そこはまだ不透明なのだ。
引用:Yahoo!JAPANニュース
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