[東京 16日 ロイター] – 黒田東彦日銀総裁は16日、フィンテックをテーマに議論する「FIN/SUM(フィンサム)2021」であいさつし、日銀が開発を進めている中銀デジタル通貨(CBDC)について「この春からはいよいよ実験を開始する予定だ」と述べた。現時点でCBDCを発行する計画がないことを改めて表明する一方で、決済システム全体の安定性と効率性を確保する観点から「今後のさまざまな環境変化に的確に対応できるよう、しっかり準備しておくことが重要だ」と強調した。
日銀は昨年10月、CBDCの取り組み方針を公表。その中で、実証実験の第1弾を2021年度の早い時期に開始することを目指しているとしていた。
黒田総裁は、金融機関がこれまで一体提供してきていた金融サービスを分解し、非金融企業の事業サービスに組み込めるような形で提供する動きが出てきていることを紹介。これまで独立していた、生活や企業活動を支える情報システムと金融サービスを支えるシステムが連結されることで、金融・非金融両面で利便性が高まる新しいサービスが生み出されていくとした。その上で「金融機関や金融サービス産業はデジタル化の恩恵を最大限に活かしていくポテンシャルを有している」と述べた。
引用:REUTERS
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