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巣ごもり投資家が動かす相場、米国発のブームが世界的な潮流に

巣ごもりしながらアプリを通じて低コストで株取引を行うスタイルは米国で始まったが、自分の取引残高をツイッターで見せびらかすような新米トレーダーの増加は世界的な潮流になっている。

英国では4月から5月にかけて、オンライン投資プラットフォームのインタラクティブ・インベスターで25-34歳の利用者による非課税預金口座の開設が238%急増した。インドでは、5ルピー(約10円)未満で買える銘柄を気に入って取引するにわかデイトレーダーが台頭しつつある。マレーシア医療用手袋メーカーの株価急騰の背景には、少なくとも一部に個人投資家の存在がある。

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日本では7年連続赤字のバイオテクノロジー系ベンチャー企業の株価が、効果の確認されていない新型コロナウイルス治療を巡る期待感から約11倍に上昇した。

貯蓄では手元資金がほとんど増えず、在宅勤務で時間的余裕ができる中、株式売買の味を覚えたアマチュア投資家は市場で恒久的な存在になりそうだ。その流れを後押ししているのが、ロビンフッドのように取引手数料ゼロでデイトレードをゲーム感覚で行えるようにした投資アプリだ。経済の基調は過去最悪の状態だが、世界の中銀の絶え間ない支援も株式相場の上昇を後押ししている。

インタラクティブ・ブローカーズのアジア太平洋地域担当マネジングディレクター、デービッド・フリードランド氏は「ニュースやソーシャルメディアを通じトレーディングが身近なものになった。容易なアクセスや低コストに加え、3月以降に多くの銘柄が急上昇したことが主因だ」と指摘。「個人投資家は相場を動かせる能力を間違いなく示している」と述べた。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で多くの人が外出自粛を迫られる中、手数料の低い取引プラットフォームは米国から世界に広がっている。

デイリーFXのストラテジスト、マーガレット・ヤン氏は「手数料がゼロとなることはデイトレーダーなどにとって特に恩恵がある。市場への参加が事実上、無料となるからだ」とした上で、「非常に機敏で洗練されたデイトレーダーは成功を収めるだろうが、この世界にただ乗りはない。高いリターンと高いリスクには強い相関性がある」と警告した。

引用:Bloomberg

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