アーク・インベストの著名投資家キャシー・ウッド氏は14日、米国の経済活動の鈍化がグロース(成長)株を押し上げるとする自身の考えを強調した。
ウッド氏は8月の雇用の伸びがさえず、消費者物価指数(CPI)も低迷したことに触れ、年初の大勢の予想よりも米国経済の成長ペースが鈍化する兆候だと指摘。モーニングスターによると、同氏の211億ドル規模の旗艦ファンド「アーク・イノベーション」は昨年、米国株式アクティブファンドで首位のパフォーマンスを見せた。
同氏はウェビナーで、今年はこれまでのところ新型コロナウイルス流行からの経済再開が幅広いコモディティー(商品)不足につながり、シクリカルなバリュー(割安)株を後押ししたことを受け、「われわれはサイクルの反対側に移ると考えている」と説明。「市場がグロースとイノベーションに回帰し始めるとわれわれは信じている」と付け加えた。
テスラやテラドック・ヘルス、ユニティ・ソフトウェアといったグロース株の比重が大きいウッド氏のポートフォリオは年初来で5.5%安となっており、指標のS&P500が19%近く上昇しているのに反してマイナスとなっている。モーニングスターによると、米国の中型株グロースファンド593本のうち最も低いパフォーマンス水準となっている。
引用:reuters
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