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つみたてNISAでおすすめの銘柄はどれ?

つみたてNISAは2018年1月にスタートした、比較的新しい投資法です。
NISAはNISA口座内で株式や投資信託を売却したり配当金を得たりした場合に非課税になる仕組みですが、購入方法は一括または積み立てのどちらかを自分で決めることができます。

一方、つみたてNISAはその名の通り、定期的、継続的に一定金額を投資していく方法です。
売却益や配当金が非課税になる点は、従来のNISAと変わりません。
日本国内に在住している20歳以上の人ならば誰でも購入でき、購入可能期間、非課税期間ともに20年間となっています。

長期的に分散投資が可能になり、積み立て方式であることから、投資初心者の方には特におすすめの投資法だと言えます。

つみたてNISAの対象銘柄

つみたてNISAの対象銘柄は2019年2月の時点で162本となっています。
投資信託の種類は数千もあると言われていますから、数がぐっと絞られている点で投資初心者の方にとってはかなり選びやすい投資方法と言えます。
対象商品は金融庁に届けられたインデックス型の投資信託またはアクティブ型投資信託とETFです。

金融庁のホームページには、銘柄すべてが公開されていますので、チェックしておかれると良いでしょう。
162本の内訳はインデックス型が142本、アクティブ型が17本、ETF型が3本と、インデックス型が圧倒的に多くなっています。

日経の平均株価や東証の株価指数など、株価指数に合わせて動きを合わせる投資法をインデックス型と呼びます。
アクティブ型とは指数の値動きを上回ることをプロが予想して運用する方法です。
インデックス型は値動きが把握しやすく、信託報酬も安い(平均0.32%)という特徴があります。

一方、アクティブ型は信託報酬がインデックス型に比べて高い(平均1.06%)ものの、優秀なファンドマネージャーが運用すればハイリターンが期待できます。
つまり成果は、ファンドマネージャーの手腕にかかっていると言えます。

また、ETFとは「上場株式投資信託」とも呼ばれます。
投資信託は通常、購入、売却のタイミングが1日1回だけですが、ETFの場合は市場が開いている時間内であればいつでも購入、売却ができます。
いずれにしろ金融庁が届け出を認めた商品ですから、長期安定型の低リスクの積み立て商品ばかりです。

また、販売手数料が無料になっている点も、嬉しいところです。
ただし、つみたてNISAはどの銘柄であれ、株式などと同じく元本割れする可能性はあります。
しかし、20年間長期保有することで、元本割れのリスクがかなり軽減できるとされています。

つみたてNISAの銘柄の選び方

銘柄が162本と絞られているとはいえ、投資初心者の方はどれを選べば良いのか悩まれることも多いことでしょう。
そこで、銘柄の選び方のコツをご紹介します。

そのコツは「どの国に投資するのか」「純資産が増えているか」「コストはいくらかかるのか」の3つです。

最初に投資する国ですが、まず国内、国外に分けられます。
また、一口に国外と言っても、先進国なのか発展途上国なのかという違いもあります。
発展途上国の場合は経済状況が安定していないことが多いため、ハイリスク・ハイリターンになりやすいと言えます。

世界の様々な国に投資すればリスクを分散させることはできますが、多くの銘柄を一度に購入してしまうと管理が難しくなる恐れもありますので、はじめは最大でも3銘柄ぐらいを選び、少しずつ銘柄を増やしていかれると良いでしょう。
つみたてNISAの中には1本で世界の株式に投資できる仕組みもありますので、「世界のいろいろな国の株式に投資してみたいけれど、管理が面倒」という方にはおすすめです。

この商品の場合は、特定の国の経済情勢に左右されにくいので、リスクを分散させることが可能です。
次に、純資産額についてです。
人気のある投資信託は多くの人が購入しますし、運用成績が良ければそれだけ純資産額が増えます。
長期的に安定して純資産額が増えている投資信託が信頼できるといえます。

次にコストについてです。
この場合のコストというのは、信託報酬がいくらなのかということです。
つみたてNISAは販売手数料は無料ですが、保有している間は信託報酬を支払う必要があります。

信託報酬というのは、つみたてNISAを続けていく上で支払う手数料です。
つみたてNISAの場合はどの銘柄も信託報酬が安く抑えられていますが、それでも多少の違いあるのでチェックしておく必要があります。

おすすめの銘柄

国内のつみたてNISAを選ぶ際は、どの株価指数を対象にしているのかを見極めましょう。
指数は大きく分けて日経平均、TOPIX、JPX日経インデックス400の3つです。
日経平均は東証一部上場の銘柄のうち255銘柄、TOPIXはおよそ2000名柄、JPX日経インデックスは400銘柄を取り扱っています。
これらの中から信託報酬が安く、純資産額が多いものを選ぶのがコツです。

国外の先進国型は、MSCIコクサイと呼ばれる指数と連動しています。
先進国とは、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ各国を指します。

また、新興国の場合はBRICSと呼ばれるブラジル、ロシア、インド、中国、南アメリカなどを指します。
特に中国やインドは、今後の経済成長が大いに期待できるため、投資対象になりやすいと言えます。
新興国型はMSCIエマージング・マーケット・インデックスという指数と連動しています。
こちらも、信託報酬と純資産額を基準に選ぶことになりますが、リーマンショック以降の新興国型はあまりぱっとしないと言われています。

しかし、20年という長期に渡って投資を続けていくことを考えると、新興国型を選ぶのも面白いかもしれません。
他にも、つみたてNISAにはバランス型、アクティブ型と呼ばれる商品があります。
バランス型は、株式だけでなく、債券やREITにも投資ができます。
REITとは、不動産に少額の投資ができる商品です。

バランス型は株式、債券、REITという3つの投資対象のバランスを自動的に取って値動きを安定させてくれるので、初心者の方にもおすすめの商品です。
アクティブ型は信託報酬が高く、ハイリスク・ハイリターンになりやすいと言われていますが、最近は信託報酬が比較的安いアクティブ型商品も発売されています。
「リスクをかけても、資産を大きく増やしたい」とお考えの方にはおすすめの商品と言えます。

まとめ

ご存知の通り超低金利とされている状況では、預金のみで資産を大きく増やすことは不可能です。
また一昔前のように長年働けば給与が上がっていく、年功序列も期待できない時代です。

つまり、受け身のままでは資産形成は出来ないといっても過言ではありません。
今後は投資に関する知識を学び、資産を増やす攻めの姿勢が必要になってきます。

また、資産形成にはそれなりの年月もかかります。
その手始めとして、長期間保有できるつみたてNISAは適していると言えるのではないでしょうか。
これからも銘柄が増え、様々な商品が発売されることが予想されます。

ただし、積み立てNISAは元本が保証されていませんので、少額から始める、生活に必要な経費はつぎ込まないなどの注意は必要です。