中国のスクーターメーカー Ninebot(納恩博)は21日、上海証券取引所から NASDAQ 型のテック株特化市場「STAR Market(科創板)」への上場登録の最終承認を得た。
重要視すべき理由:ケイマン諸島で設立された北京を拠点とする Ninebot は、中国本土の証券取引所に上場する変動持分事業体モデル(VIEモデル)を持つ初の外国籍企業となることが期待されている。
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1年前に取引を開始した STAR Market は、ニューヨークから中国のテック企業を誘致するために、VIE や不採算企業の上場を許可してきた。
その努力が実を結び始めた。Alibaba(阿里巴巴)のフィンテック関連会社 Ant Group(螞蟻集団)は20日、STAR Market と香港証券取引所で重複上場する計画を発表した。
詳細:STAR Market の Web サイトによると、Ninebot は最終審査のために、中国のトップ証券監視機関である CSRC(中国証券監督管理委員会)に登録申請書を提出することが許可された。
Ninebot は中国国内市場から20億人民元(約300億円)以上を調達し、同社のカストディアン銀行を通じて約70億枚の中国預託証券(CDR)を発行する予定だ。CDR は中国の金融市場で取引が認められている非中国企業の株式で、米国預託証券(ADR)と同様の機能を持つ。
背景:2014年に設立された Ninebot は現在、電動スクーターの世界最大のベンダーである。同社は2015年に失敗したアメリカのパーソナルトランスポートメーカーであるセグウェイを買収した。
中国のスマートフォンメーカー Xiaomi(小米)は Ninebot 株式の約22%を所有している。Ninebot は、Xiaomi の小売チャネルを活用し製品を販売する、いわゆる「Xiaomi エコシステム企業」の一つでもある。
目論見書によると、Ninebot は Xiaomi を重要な顧客として挙げており、2019年の Xiaomi への関係者売上高は総売上高の52.3%を占めている。
2019年の収益は46億人民元(約693億円)、純損失は4億5,900万人民元(約69.1億円)となっている。
引用:BRIDGE
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