富士キメラ総研がまとめた「2020 デジタルトランスフォーメーション市場の将来展望」によると、デジタルトランスフォーメーション(DX)の国内市場(投資金額)は2019年度に7912億円となった。2030年度には3兆425億円に達すると同社は予測している。
業界別の内訳をみると、DXへの投資金額が2019年度に最も大きかったのは交通・運輸業界で、2190億円に達した。社会的課題となっている危険運転や交通事故を防止し、個人や法人が安心して利用できる輸送サービスを実現するための投資が増えている。加えて電動化や自動化、コネクテッドなど「CASE」と呼ばれる新領域への投資も活性化している。富士キメラ総研では2030年度に同業界でのDX投資は9055億円に達するとみている。
交通・運輸に次いで投資金額が大きいのは金融で、2019年度は1510億円だった。2030年度には5845億円に達するとみられる。改正銀行法の2017年4月施行を受けて各金融機関がAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を公開しており、APIを通じたフィンテック企業のサービスとの連携も始まっている。こうした次世代の金融インフラの整備や、デジタル技術を活用した融資サービスの審査などが主な投資対象だという。
製造や流通、不動産といった業界も2030年度に向けてDX市場(投資金額)が急速に拡大していく、と富士キメラ総研は予測している。各業界とも人手不足やデジタル化の遅れなどに伴って非効率なビジネスプロセスが残っており、業務変革のための投資が増加するという。
引用:日経XTECH ACTIVE
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