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【中国】フィンテック企業で時価総額23兆円 保険グループの成功事例

中国マクロ景気が低迷する中でも世界的にフィンテック成功企業として注目を集める企業がある。深センを拠点に総合フィンテック金融サービスを展開する平安保険グループである。その時価総額は既にアリババの半分程度(日本円で23兆円)にまで成長し、金融業界全般に大きな存在感を示しつつある。

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平安保険グループのフィンテック展開は保険分野だけではない!
1988年に深センに設立された中国平安保険(Ping An Insurance)だが、実は中国国内で最も多くの金融ライセンスを保有する総合金融サービスを展開している。中国平安人寿保険(平安人寿)の他にも「平安銀行」「平安証券」投資会社系の「平安信託」などをグループに抱える、さらに最近ではフィンテック分野を強化する総合金融サービス企業なのである。

株価動向を確認しておきたい。2019年3月末時点で時価総額1.41兆HKD(日本円で23兆円程度)を誇り、この2年間で業績好調を背景に株価を順調に伸ばしていることが理解できる。時価総額23兆円と言えば、中国2大IT企業であるアリババ、テンセントの約半分程度に達しBATの一角である百度(Baidu)を凌駕する規模にまで成長していることがわかるのである。

平安保険グループのビジネス構造 伝統的金融機関とフィンテックの融合に成功!
3/13日に公表された2018年度の財務数値では、純利益は前年比20.6%増の107億元超(日本円で1765億円程度)となり成長軌道を維持した。

好調な決算を受け、平安保険グループの会長兼最高経営責任者である馬明哲(Ma Ming zhe)は、今後もテクノロジーへの投資を増やし、「ファイナンスとエコシステム」を追求し、データ主導の運用とスマートなリスク管理機能を強化すると語り、今後も伝統的な金融機関とフィンテック技術の融合を目標に掲げている。

ちなみに、平安保険グループを率いる馬明哲(Ma Ming zhe)氏は、1955年生(64歳)で、アリババのジャック・マー(馬雲)とテンセントのポニー・マー(馬化騰)よりも少し上の年齢層であるが、同じく「馬」姓であることから、中国のメディアでは頻繁に3馬として登場する人物でもある。最近は3馬という括りで頻繁に耳にするので是非抑えておきたいところである。

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平安保険グループといえば、フィンテック技術を活用した子会社戦略にもその特徴がある。既に医療効率化アプリを展開する子会社である平安好医生が昨年5月に株式公開を果たした点も注目を集めている。

引用:GloTech Trends

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