資本力のある金融機関、大手企業に、革新的金融技術(フィンテック)を持つ新興企業を買収する好機が到来している。コロナウイルス騒動で新興企業による資金調達が難しくなっているためで、こうした新興企業は運営資金を緊急に必要としている。
フィッチ・ソリューションズによると、従来型企業は資金力を背景に、優れた知的財産、商品を所有する小規模企業の買収に乗り出す見通しだ。
シンガポールでは既にそうした例が見られる。総合金融サービスのゴーベアは4日、デジタル技術を利用した小口金融のアジアクレジットを買収したと発表。5日には資産運用のARAアセット・マネジメントがクラウドファンディングプラットフォームのミンタレスト買収を発表した。コロナウイルス問題をきっかけにデジタル化への転換が加速していることがこうした買収の背景にある。
ナンヤン(南洋)ビジネススクールのシア・シューキエン准教授は「従来からの金融機関、技術系大企業は自社業務を補完する能力・技術、顧客基盤を持っている新興企業を虎視眈々と狙っている」とコメントした。
シンガポール国立大学のキース准教授は「今は買い手市場。新興企業は資金不足に陥りつつある」と述べた。最近の例として香港のAMTDによるシンガポールの保険仲介業ポリシーパルの買収を取り上げ、AMTDは買収を通じシンガポール金融管理庁が交付したデジタル保険仲介業の免許も手にしたと語った。
引用:AsiaX
━PR━━━━━━━━━━━━━━
【サラリーマン必見】「資産形成おすすめ」ランキング
━━━━━━━━━━━━━━PR━