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IBMとSAP、金融機関のハイブリッドクラウド導入を加速へ

SAPは米国時間7月28日、「IBM Cloud for Financial Services」で財務管理やデータ管理のソリューションを提供すると発表した。SAPとIBMは、業界にハイブリッドクラウドのアプローチをもたらす取り組みを進めており、その一環となる。

IBMは4月に、Cloud for Financial Servicesの一般提供を開始した。Cloud for Financial Servicesは、各種のワークロードやアーキテクチャーをサポートしながら、規制やプライバシーなどの金融サービスのさまざまな要件に対応できるよう設計されている。SAP、Adobe、Infosys、Avaya、VMware、Luminaなど、100社を超える独立系ソフトウェアベンダー(ISV)やSaaSプロバイダー、フィンテック企業などがパートナーのエコシステムに加わっている。

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IBM Cloud for Financial ServicesでSAPを利用すれば、金融機関やそのパートナーは、「SAP S/4HANA」のソリューションなどのSAPのインテリジェントスイートのほか、「SAP Adaptive Server Enterprise」や「SAP IQ」ソフトウェアのようなデータ管理ツールへのアクセスが可能になる。

IBMとSAPは以前からパートナーシップを組んでおり、多くの企業がハイブリッドクラウドのアプローチを利用し、業務をデジタル化する上で支援してきた。パートナーシップを拡大し、金融企業にサービスを提供することは、コンプライアンスやセキュリティ、レジリエンシーといった業界の厳しい要件を考えれば、理にかなった動きだ。

SAP Financial Services Sectorの責任者Bob Cummings氏は、「金融サービスなどの規制産業が急速にクラウドに移行することで、業務上、技術上の新たな課題に取り組むことが必要になる」とし、「IBM CloudとSAPの機能を組み合わせれば、世界中の銀行や保険会社がデジタライゼーションの取り組みを加速し、ビジネスをグローバルにスケールさせることができるようになる」と述べている。

ハイブリッドクラウドは、IBMの成長戦略を支える重要な柱となっている。2020会計年度には、クラウドの売上高が20%増加している。傘下のRed Hatが提供するハイブリッドクラウドプログラムが大きく寄与した。7月に入り、第2四半期のクラウドの総売上高は前年同期比13%増の70億ドルだったと報告している。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

引用:ZDNet Japan

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