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金融商品・資産運用アドバイスのDX化

欧州のDXで伸びているのが、複数のサービスを比較するサービスです。

日本も昔から比較サイトがあるわけですけれど、その少なからずはまだまだ人力に頼っていて、完全に自動化されているものは少ないですね。

また、ステマ疑惑で消費者の信頼がかなり下がってきているサイトもあります。

イギリスや欧州は、この分野で日本の先を行っており、サービスや商品の比較の自動化が進んでいます。

特に金融サービスで大人気です。

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日本とは異なり、イギリスも欧州大陸も、自分の年金や老後資金は国任せではなく、個人年金や個人資産の割合が大きいので、投資を自己管理しなければなりません。投資に関しては日本よりはるかにシビアなので、多くの真剣な需要があるわけです。

例えば、ロンドンのLumioです。このサービスは、金融界のSkyscannerと呼ばれています。

ユーザーは自分の銀行口座、個人年金、投資口座をスマートフォンのLumioのアプリにつなぐと、すべての口座の日々の取引、利息などを一覧できます。さらに、Lumioは様々なデータを収集し、最も利息が高い口座やユーザーの希望に合わせた金融商品を、ユーザーの口座の状況とマッチングして表示する仕組みになっています。

このマッチングが従来の比較サイトやアプリと異なるのは、ユーザーの日々のお金の動きや資産、現在使用している金融サービスなどを分析した上で行うことです。分析はデータドリブンで自動化されています。

ファイナンシャルアドバイザーや営業がやっていたことをアプリが代替しているわけですが、ユーザーの日々のお金の流れや使っている金融商品を包括的に分析するという点で、人力よりも数歩踏み込んだものになります。

またデータドリブンなので、個人の好みやステマの入り込む余地がなくなります。Lumioはステマをやっていない点が売りです。これは消費者としては非常に助かりますね。

日本の比較サービスはこの辺が弱いので、自動化によりユーザーの信頼を勝ち取る仕組みを補填するようなものが出てくると非常に強いのではないでしょうか。

しかし日本では、この様にデータドリブンなサービスがまだまだ少なく、特に金融に関しては欧州から5-10年遅れている印象です。金融比較サイトというと、いまだにお得なクレジットカードや預金口座の利息、信託投資商品の比較にとどまっていて、消費者個人個人の詳細まで踏み込んで分析するようなものはありません。

ただ金融サービスに関しては、日本はイギリスのように、個人の口座に第三者がアクセスして、この様なサービスに使用することを許可するOpen Banking Initiativeに相当するものがありませんし、欧州大陸に比べても規制が細かいので、ここまで柔軟なサービスが出てくるには規制の緩和が必要ではありますが。

引用:WirelessWire News

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