英イングランド銀行(中央銀行)は9日、米フェイスブックが主導して発行を計画中のデジタル通貨「リブラ」について、事前に適切に監督していく方針を示した。金融システムに悪影響を与えないよう、最高水準の強固さが求められると強調した。欧州連合(EU)もリブラを念頭に暗号資産(仮想通貨)の規制を検討しており、当局の監視網が強まっている。
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イングランド銀は同日、2日に開いた金融行政委員会(FPC)の議事要旨を公表した。金融安定政策を担う同委はリブラについて「金融システム上重要な決済手段になる可能性を持っている」と指摘した。リブラのような技術革新はサービス開始前に運用条件を整える必要があるとし、英金融当局として監督に万全を期すことを確認した。
英当局はフィンテックなど金融の技術革新の後押しに積極的な一方で、金融システム安定や投資家保護を損なわないか注視している。英金融行為監督機構(FCA)は仮想通貨を基にした金融派生商品(デリバティブ)の個人向け販売の禁止を検討中だ。決済手段として新たな形の国際通貨を目指すリブラは既存の金融秩序を変える可能性があり、適切な監督が不可欠とみている。
EUも規制強化を検討中だ。ドムブロフスキス欧州副委員長(金融安定・金融サービス担当)は8日の欧州議会の公聴会で「リブラなど暗号資産に対する欧州共通のアプローチが必要だ」と述べた。金融犯罪や不公正競争などのリスクに神経をとがらせており、EUとして仮想通貨を監督するための法規制を提案する考えを明らかにした。
引用:日本経済新聞
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